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内容説明
人類史上、幾度となく起きてきた集団による暴力や紛争。集団暴力や集団間紛争はなぜ起きるのか?それらを解消することはできるのか?コミット型、生存戦略型の2つの「集団モード」の観点から、人間の心理・社会過程、集団間相互作用過程を捉え、暴力や紛争が誘発されるメカニズムを読み解く。
目次
暴力と紛争の“集団心理”―社会心理学の視点から
第1部 内集団過程と集団モード(集団への愛は暴力を生み出すか?;集団への埋没と暴力―没個性化、暴動;「空気」が生み出す集団暴力 ほか)
第2部 外集団への認知と集団間相互作用過程(人間はヨソ者をどう見ているのか?―偏見の科学;「敵」だと認定されるヨソ者;報復が引き起こす紛争の激化)
第3部 暴力と紛争の解消を目指して(どうやって関わり合えばよいのか?―暴力と紛争の解消を目指して)
今から紛争と暴力がより減少した未来をいかにつくっていくか?―あとがきに代えて
著者等紹介
縄田健悟[ナワタケンゴ]
2011年、九州大学大学院人間環境学府博士後期課程修了。博士(心理学)。現在、福岡大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月をみるもの
6
やっぱピンカーも読んどくべきか。。2024/10/05
noko
5
人が集団になると時におかしな方向へシフトしたり、暴力的になることがある。暴力を生み出す集団心理学は群集心理or集団心理と呼ぶ。個人の心理状態から集団に関するモードへ切り替わる時、コミット型と生存戦略型がある。コミット型は集団への同一視、アイデンティティが同じ。愛国心や国家主義、没個性化して服従する。生存戦略型はグループの中で自分の立ち位置を調整するモード。村八分を回避するために差別に同調したり贔屓する。二つの型は互いに影響している。そして集団暴力が発生、激化する。集団=悪ではない。向社会的な良い面もある。2024/04/17
ソーシャ
4
人がどのような要因で他者への攻撃を行うのかを現在の心理学研究の知見を踏まえて集団モードという視点から解説した本。理論とその裏付けとなる心理学実験について詳しく解説されていて、この本を読み通すことで社会心理学的な視点が身につくようになっています。ミルグラム実験やスタンフォード監獄実験など有名な実験の再解釈についても触れられていて社会心理学の面白さが丸ごと味わえる一冊です。「どうして人間は他人を攻撃するのか」というテーマはわたしが社会心理学に興味を持ったきっかけそのものだったのでようやく念願がかないました。2022/11/17
天婦羅★三杯酢
3
真に凄惨な暴力は、集団によって引き起こされている。その事について、現代の心理学によって得られた知見を駆使して切り込んで行く。 冒頭「集団心理というワードでは論文が検索出来ない」という話が披露される。人口に膾炙していた言葉ではなかったのかと。もちろん、心理学の中でも社会心理学はその分野をカバーしているようで、この本でも日常の集団での動きと地続き名者としての暴力現象を解き明かすというスタンスで述べられている。2022/09/17
takao
2
ふむ2024/08/22
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