内容説明
植民地朝鮮において組織された官製婦人団体・愛国婦人会。本書はその誕生(1906年)から1942年に大日本婦人会に統合・解消されるまでの足跡をたどり、日本の朝鮮植民地支配において愛国婦人会がどのような役割を期待され、いかなる役割を果したのかを、植民地支配そのものとのかかわりの中で解明する。植民者としての日本人女性というものに注目し、一国史の枠組みを超えて、日本女性史における「植民地責任」を問い直す。
目次
序論 問題意識と方法
第1章 大韓帝国における愛国婦人会の誕生
第2章 社会事業・救済事業と「日鮮融和」
第3章 朝鮮半島の多事と軍事援護活動
第4章 満州事変の開始と愛国婦人会
第5章 戦時体制下の愛国婦人会
終章 朝鮮植民地支配における愛国婦人会の役割
著者等紹介
広瀬玲子[ヒロセレイコ]
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)近代日本思想史・女性史専攻。現在:北海道情報大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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