パレスチナ/イスラエル論

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パレスチナ/イスラエル論

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  • サイズ 46判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784908672378
  • NDC分類 319.285
  • Cコード C1036

内容説明

いま、パレスチナ/イスラエルをめぐる問題は、直視することも放棄したくなるほどの惨状にある。パレスチナのガザ地区はイスラエルの建設したフェンスで封鎖され、物流も制限された巨大監獄と化し、パレスチナ人のデモには日常的にイスラエル軍スナイパーによる容赦ない狙撃が加えられ、東エルサレムでは理不尽な家屋破壊が遂行されている。そして、イスラエル社会内部にも国際社会にも、それを止めようとする動きは少ない。このような暴力を対岸の出来事として見るのではなく、パレスチナ/イスラエルを、日本も含む近現代世界史の文脈のなかで論じ、またそれをとおして世界と日本を問いなおすことが、いま求められている。

目次

第1部 国家主権とディアスポラ思想(ディアスポラと本来性―近代的時空間の編制と国民/非国民;バイナショナリズムの思想史的意義―国家主権の行方;オルタナティヴな公共性に向けて―ディアスポラの力を結集する)
第2部 パレスチナ/イスラエルの表象分析(パレスチナ/イスラエルにおける記憶の抗争―サボテンをめぐる表象;パレスチナ/イスラエルの「壁」は何を分断しているのか―民族と国家の形を示す五つのドキュメンタリー映像;パレスチナ/イスラエルにおける暴力とテロリズム)
第3部 歴史認識(イスラエルの占領政策におけるガザ地区の役割とサラ・ロイの仕事;ポスト・シオニズムとポスト・オリエンタリズムの歴史的課題;イラン・パペのシオニズム批判と歴史認識論争)

著者等紹介

早尾貴紀[ハヤオタカノリ]
東北大学文学部卒業。東北大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)。イスラエルのヘブライ大学およびハイファ大学客員研究員などを経て、東京経済大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

松本直哉

32
信頼に足る数少ない中東の専門家として、親米親イスラエルに傾きがちな世論の歪みを正し、いつも私の無知を気づかせてくれる著者の本は、ほとんど毎ページに発見と驚きがあって、なかなか読み進まない。強調されるのは、ユダヤ/アラブの安直な二項対立の不毛さ、パレスチナ問題に日本もまた関わっていること。民族と宗教と政治がもつれてほどけない糸のように錯綜して、ほどくのをあきらめそうになる中東問題をすこしずつ解きほぐす。ところで、パレスチナ内部の対立をあおるためにイスラエルがハマスを極秘裏に支援していたなんて初めて知った。2024/02/26

田中峰和

5
ウクライナ侵略の影を薄くしてしまうイスラエルのガザ侵攻だが、パレスチナとイスラエルの関係はイスラエル建国以来、続いている。両国の軍事力の差は大きすぎて、パレスチナはテロという手段でしか対抗できなかった。古くはテルアビブ空港乱射事件、ミュンヘンオリンピック乱射事件が起こっている。今回はハマスによる人質拘束事件をテロと定義してイスラエルの武力攻撃が長引いている。パレスチナ人のデモに対するイスラエル軍のスナイパーによる容赦ない攻撃はテロでないのか。米国は自己矛盾に陥っても、イスラエルを支え続けるのだろうか。2024/01/04

kentaro mori

4
とても濃厚で勉強になった。「パレスチナ/イスラエル」という語に著者の政治学者としての意識と未来への視座があらわれている。2020/07/23

タカハシ

2
最近の動向をみてなんとなくな知識ではよくないなと感じ手に取った一冊。複雑だとは思っていたけど、読んだあともっと複雑になった。学生時代に学んだときはユダヤ人差別→ナチスによるユダヤ人虐殺→イスラエル建国の流れの印象が強かったし本でも注意喚起をしていたようにパレスチナ=イスラム=テロリストのような印象が強かった。中東戦争の内容もあやふやというよりよく考えずにテストのために流れだけ覚えてたのが恥ずかしい… パレスチナーイスラエルだけの問題ではなくハマス、アラブ諸国、欧米、しいては日本まで繋がる問題として考えたい2024/06/18

辻薫

1
イスラエルによる周到な収奪様式について経済的な分析を徹底的に行ったサラ・ロイ、建国神話を解体し今なお進行中の暴力と占領の歴史を明るみに出すイラン・パペら、反シオニズムのユダヤ系著作家たちの試みについて多くを学んだ。また、ボヤーリン兄弟とともに著者は、シオニストに簒奪され神話化された「ディアスポラ」概念を脱構築し、イスラエルのアラブ系住民や国外難民となったパレスチナ人をも含めて、彼女ら彼らこそその概念を実地に生きていること、そしてその肯定的な力を見出そうとする。その力=問いをいかに引き受けることができるか。2023/10/26

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