出版社内容情報
教育上特別な支援を必要とする児童のため学級づくりのポイントを紹介。保護者との協力の仕方、子どもが落ち着く教室の作り方など。教育上特別な支援を必要とする児童のため学級づくりのポイントを紹介。保護者との協力の仕方、子どもが落ち着く教室の作り方、正しい行動を定着させる教師のスキル、優れた教材・教具など。
第1章 特別支援学級にこそ必要な向山型指導
第2章 正しい行動を定着させる教師のスキル
第3章 教室の力が生み出す支援学級のドラマ
第4章 保護者への情報提供者としての教師の役割
第5章 優れた教師の行為は優れた技術が支える
第6章 子どもが落ち着くプロの教室
第7章 子どもを伸ばす優れた教材・教具
第8章 この目で見た!参観者が分析する小野学級
第9章 学校の中の当たり前や常識を疑ってみる
小野 隆行[オノ タカユキ]
著・文・その他
内容説明
「先生、ありがとう」。私が仮面ライダーの師匠と呼んでいたA君はそう言った。理由を聞くと、「いっぱいしゃべってくれたから」と言う。児童相談所へ行くから、もう先生に会えない。だから、最後の挨拶に来たのだという。涙があふれた。固く手を握って、良いところをたくさん話して、励ました。彼は赤ん坊のような柔和な顔になっていた。そして、その後に行った職員室で彼は自分の思い通りにならないことがあって大暴れした―。特別支援学級の抱える問題点をときほぐし、解決への道を示す。特別支援教育、「鉄壁の原則」!
目次
1 特別支援学級「鉄壁の原則」(特別支援学級にこそ必要な向山型指導)
2 支援学級の子ども達、そして保護者に正対する(正しい行動を定着させる教師のスキル;優れたスキルには確かな科学理論がある;保護者への情報提供者としての教師の役割)
3 特別支援学級のドラマ(教室の力が生み出すもの;参観者が語る:「小野学級は子ども達が生き生きしていた」)
4 特別支援の教室環境、プロはこう作る(子どもが落ち着く教室レイアウト;子どもを伸ばす優れもの教材・教具)
5 指導の原点は子どもの「事実」(学校の中の「当たり前」や「常識」を疑ってみる)
著者等紹介
小野隆行[オノタカユキ]
1972年9月、兵庫県生まれ。香川大学教育学部卒業後、岡山県蒜山教育事務組合立八束小学校に着任。岡山市立宇野小学校等を経て、現在、岡山市立西小学校に勤務。新卒で向山洋一氏の実践に出会い、授業を追試することで目の前の子どもたちがみるみる変わることを実感する。その時から、すぐれた実践を追試する日々が続く。27歳でTOSSサークル「WISH」を結成。以来、サークル活動を継続し、現在はTOSS岡山代表も務めている。20代で発達障害の子と出会い、自分の指導を根本的に見直す必要に迫られ、そこから、多くのドクター・専門家と共同研究を進め、医学的・脳科学的な裏付けをもとにした指導を行うようになる。同時に、発達障害の子を集団の中でどのように指導していくか、さらに学級全体をどのように組織していくかを研究テーマにした実践を20年近く続け、特別支援学級での子どもへの指導はもちろん、通常学級での発達障害の子どもの指導にも数多く携わる。また、勤務した学校では特別支援教育コーディネーターとして校内の組織作り・研修体制作りなどにも関わり、毎年20近くの校内研修・公開講座で講演。NPO主催のセミナーでも多数講師を務め、指導的役割を担っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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