内容説明
将軍・慶喜に従い戊辰戦争で京から敗走した松平定敬は、各地で転戦し、函館五稜郭に向かう。そして主人を失った桑名城では、民百姓の命を優先する若きリーダー・酒井孫八郎が奇抜な説得工作で藩論をまとめ無血開城を果たす―。幕末動乱期の桑名を発した転戦の日々、若者たちの熱情、忠義、葛藤を描く。
著者等紹介
百舌鳥遼[モズリョウ]
1975年三重県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士前期課程修了(日本史学専攻)。『犬坊狂恋』で祭り街道文学賞、『妖異の棲む城 大和筒井党異聞』で歴史群像大賞最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。