笑いの方法―あるいはニコライ・ゴーゴリ (増補新装版)

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笑いの方法―あるいはニコライ・ゴーゴリ (増補新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 336p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784908624063
  • NDC分類 980.26
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ゴーゴリ作品の真髄に迫った名著が大幅増補&新装版で蘇る。著者自らが訳したゴーゴリの『鼻』と横田瑞穂と共訳した『外套』を初再録後藤明生「没後」20年、ゴーゴリ「生誕」210年! ゴーゴリ作品の真髄である「笑い」に迫った名著が、大幅な増補&新装版で蘇る。新版特典として、後藤が翻訳したゴーゴリの『鼻』と恩師・横田瑞穂氏と共訳した『外套』を初再録。伝説の名訳が完全版で掲載されるのは実に40年ぶり! 「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から出て来た」というドストエフスキーの名文句の真意とは何か? 他者を笑う者は他者から笑われる!???。これまで誤解され続けたゴーゴリの「笑い」を大胆に刷新する、後藤の孤軍奮闘ぶりをご覧あれ!

目次

第一章◎墓碑銘

 わが苦き言葉もて人々は笑うなり

第二章◎笑いの方法

 一、消滅と出現

 二、謎としての現実

 三、素材の変形

 四、関係のグロテスク

 五、夢のリアリズム

 六、恥辱と変身

 七、逃げる人

 八、失われた外套を求めて

 九、不思議な戯曲

 十、人に語れない思想

第三章◎ペテルブルグの迷路

 一、「笑い地獄」の頃

 二、立場と文体

 三、悲劇と怪談と喜劇

 四、幻想とリアリズム

 五、ズレの拡大

 六、実作と弁明の乖離

 七、永遠なる不思議

第四章◎さまよえるロシア人

 ヨソ者の目

 幾つかの問題

 翻訳余話

 「何故」だかわからない喜劇

 返って来た卒論

 ゴーゴリとドストエフスキー

第五章◎方法としての喜劇

 小説の構造

 噂の構造



ニコライ・ヴァシーリエヴィチ・ゴーゴリ年譜

後記



巻末付録? 「鼻」 ニコライ・ゴーゴリ 後藤明生:訳

巻末付録? 「外套」 ニコライ・ゴーゴリ 横田瑞穂・後藤明生:共訳

後藤明生[ゴトウ メイセイ]
著・文・その他

横田瑞穂[ヨコタ ミズホ]
翻訳

内容説明

後藤明生が自ら翻訳したゴーゴリの『鼻』と恩師・横田瑞穂氏と共訳した『外套』を初再録!

目次

第1章 墓碑銘(わが苦き言葉もて人々は笑うなり)
第2章 笑いの方法(消滅と出現;謎としての現実 ほか)
第3章 ペテルブルグの迷路(「笑い地獄」の頃;立場と文体)
第4章 さまよえるロシア人(ヨソ者の目;幾つかの問題 ほか)
第5章 方法としての喜劇(小説の構造;噂の構造)

著者等紹介

後藤明生[ゴトウメイセイ]
1932年4月4日、朝鮮咸鏡南道永興郡永興邑(現在の北朝鮮)に生まれる。旧制中学一年(十三歳)で敗戦を迎え、「三十八度線」を超えて福岡県朝倉郡甘木町(現在の朝倉市)に引揚げるが、その間に父と祖母を亡くす。引揚げ後は旧制福岡県立朝倉中学校(48年に学制改革で朝倉高等学校に)に転入。当初は硬式野球に熱中するが、その後、「文学」に目覚め、海外文学から戦後日本文学までを濫読。高校卒業後、東京外国語大学ロシア語科を受験するも不合格。浪人時代は『外套』『鼻』などを耽読し、本人いわく「ゴーゴリ病」に罹ったという。53年、早稲田大学第二文学部ロシア文学科に入学在学中の55年、「赤と黒の記憶」が第4回・全国学生小説コンクールに入選し、「文藝」に掲載。卒業後、1年間の就職浪人(福岡の兄の家に居候しながら『ドストエフスキー全集』などを読み漁る)を経て、学生時代の先輩の紹介で博報堂に入社。翌年、平凡出版(現在のマガジンハウス)に転職。62年、小説「関係」が第1回・文藝賞・中短篇部門佳作として「文藝」復刊号に掲載。67年、小説「人間の病気」が芥川賞候補となり、その後も「S温泉からの報告」「私的生活」「笑い地獄」が同賞の候補となるが、いずれも受賞を逃す。68年3月、平凡出版を退社し執筆活動に専念。73年に書き下ろした長編小説『挟み撃ち』が柄谷行人や蓮實重彦らに高く評価され注目を集める。また、古井由吉、坂上弘、黒井千次、阿部昭らとともに「内向の世代」の作家と称されるようになる。77年に『夢かたり』で平林たい子文学賞、81年に『吉野大夫』で谷崎潤一郎賞、90年に『首塚の上のアドバルーン』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。89年、近畿大学文芸学部の設立にあたり教授に就任。93年より同学部長を務め後進の育成に尽力。小説の実作者でありながら理論家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三柴ゆよし

20
1973〜79年までに書かれたゴーゴリ関係の連載及び独立したエッセイをまとめたもの。この増補版では後藤明生本人によるゴーゴリ「鼻」「外套」の翻訳(そのうち「外套」は横田瑞穂との共訳)が付録として収録されている。これまで簡単には読めなかった後藤明生訳のゴーゴリを手元に置いておけるだけでも買いである。この時期の後藤はまさしくゴーゴリに取り憑かれていて、初出を見ると、まず『第三文明』1973年1月〜12月号に「笑いの方法」を連載、その最中に、ゴーゴリ『外套』をアップデートする長篇『挟み撃ち』を書き下ろしている。2020/05/20

マーチャ

1
作者は、ゴーゴリーに関してと言うかロシア文学に造詣が深くとても研究されているんだという印象は受けるが、ロシア文学が何かも知らない私には、取説を読んでいるような感覚を味わった。これでは申し訳ないので、ゴーゴリーを読んでからチャレンジしたい。 後段に書かれている「鼻」と「外套」から2020/06/16

悸村成一

0
読了127冊め。図書館本。2022/12/17

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