出版社内容情報
コケ植物や菌類・藻類など「森の小宇宙」の楽しみを教えてくれる写真集。解説エッセイ:田中美穂(古書店「蟲文庫」店主)ここはジブリの世界か? それともアリスの世界か? 写真家・大橋弘が30年以上も歳月をかけて撮影し続けてきた森の中に生息するコケ植物(蘚苔類)や菌類・藻類(地衣類)。まさに「ミクロコスモス」と称したくなる、美しくもありファンタジックでもある「森の小宇宙」。そこにたたずむと感じる、不意に森の一部になってしまうような緊張感と心地よさ……。人間の視点を離れ、小人になってミクロの森に分け入っていくような、そんな愉快な楽しみを教えてくれる一冊。解説エッセイ:田中美穂(古書店「蟲文庫」店主)
大橋弘[オオハ シヒロシ]
写真
田中美穂[タナカ ミホ]
解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おりすと
4
日本で「コケ」と呼ばれるものは正確に言うと「地衣類」と「蘚苔類」に分けられるらしいですが、本書はそれらについてまとめた一冊という事でまさしく「コケ」の本。見開き一杯の写真と名前・分類のみの掲載なのはいっそ潔く、コケの写真集として楽しむのが吉でしょう。ページが糸綴じされており、しっかりノドまで見開けるのは良いですね。コケは身近にもあるものですが、アップで見ると非常に奇妙で目新しく感じるものだと知りました。今度コケを見つけたら、屈み込んで見てしまうかも。 読み物ではないですが、記録を兼ねて登録です。2019/05/21
takao
2
ふむ2020/11/25
m181
2
まるで、あの映画の世界を漂っているような緑、水、大地。 屋久島の縄文杉トレッキングをしているかのようである。その世界は神秘的、太古の森では、むしろ、このような世界が日常。そこに、虫が住み、樹木が育ち、そして、森となる。 その成り立ちから比べると、人類の出現など、つい最近のことなのだと、そういう思いに身をゆだねてしまいます。 とても、美しい世界でした。2018/11/09
栞
0
図書館本。マクロレンズで撮影された苔類の写真は、大地や森や生き物の皮膚のようにも見えてくる不思議な世界。大好きな苔のいろんな表情を楽しめた。2021/09/09