アミダクジ式ゴトウメイセイ【対談篇】

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アミダクジ式ゴトウメイセイ【対談篇】

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  • サイズ A5判/ページ数 444p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784908624001
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

蓮實重?「後藤さんは批評家を励ましてくれる数少ない小説家なんです」(本書「小説のディスクール」より)



「千円札文学論」とは何か?

「分裂=混血の文学」とは何か?

そして日本近代文学の「超ジャンル性」とは何か?



【没後18年・待望の新刊は初の対談集】

名著『挾み撃ち』で知られる小説家・後藤明生――。電子書籍による復刊や選集『後藤明生コレクション』の刊行もスタートし再評価の機運が高まっている。収録した計22本の対談では、五木寛之、小島信夫、蓮實重?、柄谷行人、島田雅彦らを相手に、敗戦による引揚体験や、小説の技法・文体・喜劇性、ゴーゴリやカフカなど海外文学からの影響、日本近代文学の起源などをテーマに、アミダクジのように話を脱線させながら饒舌に語り尽くす。後藤ファン必携の書。『座談篇』も同時刊行。

もくじ

?文学における原体験と方法|一九九六年|五木寛之

?追分書下ろし暮し|一九七四年|三浦哲郎

?父たる術とは|一九七四年|黒井千次

?新聞小説『めぐり逢い』と連作小説をめぐって|一九七六年|三浦哲郎

?「厄介」な世代――昭和一ケタ作家の問題点|一九七六年|岡松和夫

?失われた喜劇を求めて|一九七七年|山口昌男

?文芸同人誌「文体」をめぐって|一九七七年|秋山駿

?ロシア文明の再点検|一九八〇年|江川卓

??女?をめぐって|一九八一年|三枝和子

?「十二月八日」に映る内向と自閉の状況|一九八二年|三浦雅士

?何がおかしいの?――方法としての「笑い」|一九八四年|別役実

?文学は「隠し味」ですか?|一九八四年|小島信夫

?チェーホフは「青春文学」ではない|一九八七年|松下裕

?後藤明生と『首塚の上のアドバルーン』|一九八九年|富岡幸一郎

?小説のディスクール|一九九〇年|蓮實重?

?疾走するモダン――横光利一往還|一九九〇年|菅野昭正

?谷崎潤一郎を解錠する|一九九一年|渡部直己

?文学教育の現場から|一九九二年|三浦清宏

?文学の志|一九九三年|柄谷行人

?親としての「内向の世代」|一九九三年|島田雅彦

?小説のトポロジー|一九九五年|菅野昭正

?現代日本文学の可能性――小説の方法意識について|一九九七年|佐伯彰一

後藤 明生[ゴトウ メイセイ]
後藤明生|ごとう・めいせい(一九三二年四月四日 ― 一九九九年八月二日)

「内向の世代」の作家として知られる後藤明生(本名・正明=まさあき)は、一九三二年四月四日、朝鮮咸鏡南道永興郡(現在の北朝鮮)に生まれる。十三歳で敗戦を迎え、「三十八度線」を歩いて超えて、福岡県朝倉郡甘木町(現在の朝倉市)に引揚げるが、その間に父と祖母を失う。当時の体験は小説『夢かたり』などに詳しい。旧制福岡県立朝倉中学校に転入後(四八年に学制改革で朝倉高等学校に)、硬式野球に熱中するも、海外文学から戦後日本文学までを濫読し「文学」に目覚める。高校卒業後、東京外国語大学ロシア語科を受験するも不合格。浪人時代は『外套』『鼻』などを耽読し「ゴーゴリ病」に罹った。五三年、早稲田大学第二文学部ロシア文学科に入学。五五年、小説「赤と黒の記憶」が第四回・全国学生小説コンクール入選作として「文藝」十一月号に掲載。五七年、福岡の兄の家に居候しながら図書館で『ドフトエフスキー全集』などを読み漁る。五八年、学生時代の先輩の紹介で博報堂に入社。自信作だった「ドストエフスキーではありません。トリスウィスキーです」という…

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

渡邊利道

3
巻頭の五木寛之との対談が面白かった。あとは基本的にはその時々に出た新刊と、そのときに後藤が読んでいた本と関連する小説理論的な話で、あまり意外性のある展開にはならず、ただやはり小島信夫は鋭く、後藤の初期作品の出来ではゴーゴリが、と言っても、また言ってる、と思うだけだが、『謎の手紙をめぐる~』あたりになるとまったくそういう印象にはならない、それは思考が小説の方法になっているからだ、という言葉には迫力がある。あとこうして編年体で読むとハスミンやカラやんの言葉のバブリーさに笑ってしまう。2017/08/12

amanon

2
対談集ということで、サクサク読み終えるかと思いきや、想定外のヴォリュームと内容で、手身近な感想でまとめるなどとても無理。ただ、とりわけ印象的だったのは、二葉亭四迷への言及がかなり多いこと。その名前と言文一致という業績だけが取りざたにされがちなこの作家に新たな光が当てられる縁となるかも?後、後藤が近大で行っていたという講義のエピソードが興味深い。文学離れが著しい昨今にあっても、素材を提示すれば食らいついてくる学生は恐らく今でも少なからずいるのだろう。古井由吉との対談が収録されていないのが個人的に残念だった。2017/07/21

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