内容説明
両親が無理心中事件を起こしたことをきっかけに、叔母家族と暮らしはじめた家親佳奈子。彼女が転入したのは、一年前に世間を大きく騒がせた“女子高生指切り殺人事件”の被害者が通っていた高校だった。殺された女子高生の遺体はホテルの一室で発見され、その小指は切り落とされていたという。いまだ犯人が捕まらないなか、佳奈子の周囲で女子高生の小指が切断される傷害事件が続き、ついには佳奈子の級友がホテルで殺されてしまう事態に。事件の裏に女子高生援助交際組織の存在が浮かび上がるが…。
著者等紹介
堀内公太郎[ホリウチコウタロウ]
三重県出身。2012年に『公開処刑人 森のくまさん』が第10回このミステリーがすごい!大賞隠し玉に選出され、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nobby
131
まさに堀内さんらしさを存分に楽しめる快作。♬︎ゆびきりげんまん♬︎と歌詞を口ずさみながら読み始めた途端に女子高生の小指を切り落とす指切り魔の登場はなかなかのグロさ…そこからは女子高生の援交やら猫殺し、虐めに蔑みと相変わらず碌でもないヤツばかり…それでも分かりやすい捻りが生む展開は先が気になりページ捲る手は止まらない。終盤どうしようもない危機をどうやって切り抜けるのかとドキマギしながら迎えた打開も決して悪くない。そんな中で描かれる家族愛に救いを感じる。それでもタダでは終わらせないラストに嘆息しながらも拍手…2019/09/18
★Masako★
89
★★★+ 堀内さん初読み。タイトルにそそられて購入♪両親が無理心中をしたことで騒がれイジメにあい、叔母の家に引き取られた佳奈子。転校した高校は、一年前に「女子高生指切り殺人事件」の被害者が通っていた学校だった。意味深なプロローグからゾクッとさせられ引き込まれる。佳奈子の周りで起きる、猫殺し、再びの指切り連続殺人、そして女子高生売春。色々あり過ぎだけれど後半全てが上手く繋がった。佳奈子は友人と叔母家族に恵まれたね。強くなれて良かった。ラスト…やっぱりそうか…哀しいなあ。文章は軽めで一気に読めた♪2019/09/07
Junichi Yamaguchi
33
『ゆび、きった』… 久々な堀内さん。 いつもよりも、ホラー感が強かった。 読後、小指を摩るのが止まらない。。2019/09/22
金吾
24
著書の他の本と同様にテンポがあうのかスラスラ読めてしまいます。登場人物が少し少し異常な人が多く、恐ろしい高校だなあと感じました。2020/12/13
さといも
24
出てくる登場人物がみんな一癖も二癖もないかい?お前も悪か!お前もか!ってなった。主人公が強くなってくとこ、翔太君のお姉ちゃんを守ろうとする気持ち、これだけに救われた。もうちょっと美咲とエリカに罰が当たっても良くない?って思ったのは内緒。