出版社内容情報
現代詩の現在に誕生した若々しい恋歌、福島直哉第一詩集刊行。屈折と断絶、そして邂逅と別離の限りなき反復。ふたつの若い身体に訪れる息詰まる試練を世界は新たな希望と見なすのだろうか。現代詩の現在に誕生した若々しい恋歌、福島直哉第一詩集刊行。
いつかをどこかで待っている
さよならの意味が始まって
わたしが子供に帰るとき
蹲る砂浜
病室の空
冬の木霊
抽斗の手紙
牛の街
春の匂いが染みついて
森の駅
燐光の流れる川
薄明の朝
わたしのお墓
どこまでも流離うためのせかい
水平線の椅子
透き通る道
砂糖水の夜
海岸線の発光
無人の販売所
満月の夜
福島直哉[フクシマナオヤ]
一九八九年、神奈川県横浜市生まれ。
内容説明
屈折と断絶、そして邂逅と別離の限りなき反復。ふたつの若い身体に訪れる息詰まる試練を世界は新たな希望と見なすのだろうか。現代詩の現在に誕生した若々しい恋歌、第一詩集。
目次
いつかをどこかで待っている
さよならの意味が始まって
わたしが子供に帰るとき
蹲る砂浜
病室の空
冬の木霊
抽斗の手紙
牛の街
春の匂いが染みついて
森の駅〔ほか〕