感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただぞぅ
8
幼少期から「愛されたい」思いを抱える一人の女性。誰からも愛されない。だがそんな寂しさを乗り越え「愛したい」思いに変わっていく。おとぎ話のお姫様のように憧れを抱く「愛される」思い。それは巣のなかで小鳥のヒナが口を開けて待っているだけ。誰かを愛しない限り愛されることはない。自分の意志で愛していく尊さを描く大人の絵本。『ぼくにはなにもない』の姉妹編に当たるもの。「愛」という大きなテーマに余計な装飾や色彩は不要。シンプルな文章と簡潔的に添えられたイラストが心に染み渡る。2024/09/13
チサエ
5
KindleUnlimitedにて。誰からも愛されないのなら、私から愛してゆく。受けるより与えるほうが幸いってやつだ。こころが震えた。泣いた。とても良き。2022/09/02
織川 希
4
★★★☆☆ 愛を手にする物語。本書は人生の中で愛されたことがない女性が、愛を見つける物語。すごく短く、端的で、本質的な絵本という印象。幸せにしてもらいたいと願うのではなく、自分の手で幸せを掴む。自分の足で幸せになる。それを教えてくれている気がする。愛されたい、と思う私たちに良い薬なのかもしれない。2024/08/04
白と茶
4
愛されるのを待って泣く人生より泣きながら愛していく人生の方がずっとまし、そのことに気づくのは強いですね。2023/12/07
haco
2
少し若い頃に出会っていたらとても刺さった内容かもしれない。 30代も半ばに近づいて、特別に誰かに愛されなくても、そして愛することがなくてもそれなりに幸せに生きていけることを知ってしまったので。 わたしにとっては架空の人間だけが本当の愛を知っていた という一文はぐさりときたけれども。物語の中でしか愛を知らないまま生きてきたなぁ。2020/05/18
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