内容説明
「きみは、しあわせかい?」自分に満足していない精神科医ヘクトールは、患者を幸福にしてやれないと悩んでいた。はっきりした不幸の原因もないのに不幸だと感じてやってくる患者が多すぎる!疲れてしまった彼は、ある日旅に出ようと決心する。世界各地をめぐって、そこに住む人が幸福についてどう考えているのかを尋ね歩き、幸福のレッスンを発見して手帳に書きつけようというのだ。―集まった幸福のレッスンは全部で二十三。迷えるおとなのためにフランスから届いたエスプリたっぷりの現代寓話。
著者等紹介
ルロール,フランソワ[ルロール,フランソワ] [Lelord,Fran〓ois]
1953年生まれ。精神科医、作家
高橋啓[タカハシケイ]
1953年生まれ。翻訳家。ローラン・ビネ「HHhHプラハ、1942年」が、2014年本屋大賞翻訳小説部門で第1位となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Y2K☮
34
精神科医ヘクトールの旅路と共に「幸福とは何か?」を探し求める一冊。私の目には彼は仕事もプライベートも含めて最初から十分幸福と映るが、こればかりは主観の問題。彼が集めた23の幸福のレッスンをぜひ見てみて。首を傾げたくなるものもあるけど、他人と比べないとか見方次第で幸福にも不幸にもなる等忘れてはいけない気構えを再確認できた。あとは独りでも幸せに生きられるけど、でも互いの幸福を増やし合える様な他者との時間をもっと大切にしたいなと。自分が楽しんだ分と同じかそれ以上に楽しんで貰えたらと素直に思える誰かとの出会いを。2018/09/01
KI
23
幸せになりたいはずなのに、不幸な自分を探してしまうよ。2018/12/16
Miwa
3
映画も好きだけど、原作読むと思考が深まる。
ぱんごりん
3
映画が面白かったので原作も読んでみた。訳が良かった。表紙の絵もお気に入り。子供も読めるわかりやすい文に大人向けの深いテーマ。ふとしたときに読み返したくなる本2018/01/03
旦
2
きっといつか、自身を救い上げてくれるときがくるであろう本 《迷えるおとなのための寓話》迷子になったらここに来よう2020/06/30