内容説明
訪れる人の心を魅了する風景。芸術的な創造をうながす風土。
目次
プロローグ 軽井沢という聖地
1 軽井沢・避暑地の伝統と文化(人はなぜ、軽井沢に集まるのか;大正コスモポリタンの光と影;変わり行く避暑地とリゾート開発;「軽井沢」のロマンを守り続ける人々)
2 軽井沢を愛した作家たち(避暑地軽井沢の幕が開く;軽井沢を愛した作家たち;堀辰雄と軽井沢;夭折の詩人立原道造;福永武彦と軽井沢、信濃追分;池波正太郎―軽井沢の思い出;軽井沢ミステリーの舞台;軽井沢の文学館と美術館)
エピローグ 訪れる人の心を魅了する軽井沢の風景
著者等紹介
桐山秀樹[キリヤマヒデキ]
1954年愛知県名古屋市生まれ。学習院大学法学部政治学科卒業。1978年に「正論」(産経新聞社)にて「私の正論大賞」受賞。2016年2月6日急死
吉村祐美[ヨシムラユミ]
兵庫県神戸市山の手生まれ。関西学院大学文学部日本文学科卒業、同大学院修士課程修了。著書に文芸評論、音楽、美術のエッセイ集『魅せられし時のために』(神戸新聞出版センター、関西文学賞・評論エッセイ部門入賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
2
明治以降の軽井沢の歴史と、そこに栄えた別荘文化や集った賓客たちについて、多方面から描き出した一冊だ。 前半は桐山さんによる歴史的解説。外国人避暑客による軽井沢の「発見」から、日本人の進出、大正期のコスモポリタン的空間、戦後のリゾート開発と、ひととおりの流れが分かる。 後半は吉村さんによる文学散歩。室生犀星、堀辰雄、池波正太郎らの軽井沢での暮らしがとりあげられている。推理小説作家たちが特集されているのも特徴だ。横溝正史、松本清張、内田康夫など、軽井沢に親しみ、作品の舞台とした作家は少なくない。2023/01/13
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