感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
12
「教科書が高校生の興味を引くためによかれと思って載せた珍しい事象を、ゴミクズみたいな入試問題の種にする行為に良心は痛まないのだろうか。」「林則徐閣下にあたっては本問をアヘンと一緒に焼却してしまってほしい。」早慶を中心とした世界史重箱の隅つつきクイズ大会における悪問や出題ミスをぶった切る稲田節は健在。センター試験の小ネタや歴史総合導入の経緯など時流もわかって面白い。1~3巻に比べコラムが多くページ数が減っているのは、この本で悪問が晒され続けることで大学側が作りこむようになった説が濃厚。著者の存在意義は深い。2024/10/16
so-horse
1
毎回思うけど、古い世界史の記憶しかないから、相当いろんなことがアップデートされてるんだなと。2024/04/30
ELW
0
たいへん勉強になり、感謝してます。二巻と三巻を読んでないので復習します。 338頁 イギリス東インド会社の正式な解散は配当の関係で1874年。350頁 市民群は市民軍の誤植。386頁 測る図る が混在。 2025/04/20
siomin
0
大学入試で出題された世界史の難問奇問などを取り上げたシリーズの最新刊。この本が4冊目で過去に世界史入試問題の問題点を何度も指摘しているが,結局は作問者は同じ過ちを繰り返したり(董仲舒は本書でも何度も出てきます),教科書に載ってもいない問題を出題したりなど,相変わらずひどい問題がたくさん出題していますし,それに対して著者の厳しい指摘が冴えわたります。歴史総合の話やら,共通テストの話やら,コラムも面白い。日本史や地理など他の科目も読みたいが,このシリーズはレベルが高い故同レベルで執筆できる人がいないのが残念。2024/04/22