旧領土スタディーズ<br> 旧ドイツ領全史―「国民史」において分断されてきた「境界地域」を読み解く

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旧領土スタディーズ
旧ドイツ領全史―「国民史」において分断されてきた「境界地域」を読み解く

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  • サイズ A5判/ページ数 464p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784908468445
  • Cコード C0022

内容説明

そこはなぜドイツになり、そしてなぜドイツではなくなったのか?周辺各国の地理・歴史だけでなく、多文化主義・地域統合安全保障・複合国家論・国民国家論・エスニシティ等あらゆる現代社会科学の研究テーマに波及する。

目次

歴史観光ガイド
序章 「旧ドイツ領」史概観
第1章 オストプロイセン―歴代君主の戴冠地ケーニヒスベルクを擁すプロイセンの中核
第2章 ヴェストプロイセン―ポーランド分割後にプロイセンと一体化させられた係争地
第3章 シュレージエン―ピァスト朝・ハプスブルクを経て、工業化を果たした言語境界地域
第4章 ポーゼン―プロイセンによって「ドイツ化」の対象となった「ポーランド揺籃の地」
第5章 ヒンターポンメルン―スウェーデン支配を経て保守派の牙城となったバルト海の要衝
第6章 北シュレースヴィヒ―普墺戦争からドイツ統一、デンマーク国民国家への足掛かり
第7章 エルザス=ロートリンゲン―独仏対立の舞台から和解の象徴、欧州連合の中心地に
第8章 オイペン・マルメディ周辺地域―ベルギーの中のドイツ語共同体と、線路で分断された飛び地

著者等紹介

衣笠太朗[キヌガサタロウ]
1988年、鳥取県生まれ。博士(学術)。専門はシュレージエン/シロンスク史、中・東ヨーロッパの近現代史、ナショナリズム史。静岡大学人文学部、神戸大学大学院人文学研究科修士課程を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程を修了。元日本学術振興会特別研究員(DC2)。現在は秀明大学学校教師学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

88
「1871年のドイツ帝国成立時の領土で、その後、何らかの事情でドイツ領でなくなった地域」についての通史・文化・言語その他の観光要素まで含んだ大冊。この手の本にプラティニやベンゲルが出てくるとは思いもせなんだわ。しかし、ドイツは統一が遅れ、接壌国家が多いため、言語的・文化的アイデンティティの統一など、所詮無理であったのだな、と、思わざるを得ぬ。広大な東プロイセンから大阪府程度の面積なアルザス・ロレーヌ、狭小なマルメディまで、ドイツのバラバラさと統治の困難さに頭痛を覚える他無し。重い重い本だがお勧め。2022/03/05

yoneyama

11
ドイツ愛好家として。ポーランド、チェコとのいきさつを俯瞰できて、これまでに無かったうれしい本。写真や図解も豊富な上、都市も地名も数ヶ国語を併記してあり良い。冒頭の「観光ガイド」ページも案外面白く、地味な地域だけに現代の姿も見たい。700年も住んでいたって、追い出されてしまうスターリニズム。スターリンの常識って、モンゴル帝国くらいぶっ飛んでいる。大部分は、ポーランドとカリーニングラードで、この地域の地名は頭に入れた上で読む。2022/07/18

Teo

7
ドイツ騎士団領が形成された歴史は知っていた。だが第一次世界大戦で敗戦したドイツ帝国が何故か西プロイセンを放棄して東プロイセンを飛び地の領土としていた。第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争も知っていた。だがあの地帯がどうしてどう言う経緯でデンマークの支配だったのかは知らなかった。その様な嘗てドイツ帝国が持っていた領土がどんな地域でどんな理由でドイツ帝国の領土となってどうしてそこだけを失ったのかが細かく知る事が出来る。ドイツ領土史を知るにはうってつけの本だろう。2021/01/16

Fumitaka

6
「アルザス・ロレーヌ」という一括りが実は最近作られたものというのは知らなかった。「ピャスト朝の領土が回復された」の例に漏れず、「伝統は捏造される」ものである。まあヨーロッパ史で痛感させられるのは、「固有の領土」なんて存在しないということでしょう。アルザス・ロレーヌ共和国というお話も初めて知り、大変興味深く読ませていただいた。アルザス・ロレーヌ地域、第一次世界大戦後には「『スイスにまとめて移管する』という案もあった」と聞いたことがあるんですがそれは出てこない。本当に案だけの話だったのかもしれないですね。2021/11/26

kuroma831

5
「かつてドイツ領だったが今は違う国である地域」のみにフォーカスし、通史、文化史、政治史、言語のみならず観光情報まで総覧する情報量のエグい本。有名なエルザス=ロートリンゲン(当然アルザス=ロレーヌではない)やオストプロイセンだけではなく、ヒンターポンメルンや北シュレースヴィヒまで含むマニアックぶり。「彼らはなぜドイツ領となり、そしてドイツ領ではなくなったのか」という歴史から「ドイツ的であるとは何か」という高尚な問いに繋げるのも良いが、単純に読み物としても面白い。地図も写真も多いため、観光ガイドとしても良い。2020/12/19

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