内容説明
2017年、世界文化遺産登録が決定した福岡県「沖ノ島」と「宗像」(むなかた)を舞台に繰り広げられる、切なく、心に沁みるラブストーリー。地元の歴史・文化をフィールドワークで、絵本づくりを講座で、それぞれ学んだ福岡県宗像市の中学生12名が、物語を紡ぎ、版画と切り絵の技法で作画をつくりあげた絵本『みあれ祭の日に』に続く、宗像歴史未来塾・絵本づくりプロジェクトの2作品目。祭祀(さいし)や金製指輪、銅鏡、勾玉(まがたま)など、当時の風習や装飾品・出土品も数多く登場し、沖ノ島・宗像の魅力が、中学生たちの目を通したあらたな感覚で瑞々しく描かれ、ストーリーに豊かな彩りを加えている。はるか1500年前、沖ノ島の神に金製指輪を奉納する祭祀(さいし)を終えたヨシヒトは、無事を祈る妻ツバキの元へと帰るため舟に乗りこむと、遠くには海賊の舟が。同乗する大切な客人を守るため、ヨシヒトがとった行動とは…。そしてツバキとヨシヒトは再び逢うことができるのか?過去と現在とを美しい勾玉が結ぶ、時空を超えた、愛と絆の物語。