内容説明
2巻は、第十四代仲哀天皇の后・神功皇后が神託により新羅に出陣。凱旋後も、国内の反乱軍を打ち破るという、神話の余韻を残した物語から始まります。その皇子・第十五代応神天皇の治世でも韓半島との国交がさらに活発になる一方、第十六代仁徳天皇は国内の充実に努め「聖帝」と呼ばれました。この仁徳天皇は、皇后・磐之姫命の嫉妬に翻弄されるキャラクターとしても描かれています。二人の間の皇子は、第十七代履中天皇、第十八代反正天皇、第十九代允恭天皇と次々に即位します。国外を意識して編纂された『日本書紀』としての色合いが濃くなり、日本のスタートオブエイジアが描かれる一冊。物語とマンガとコラムで紐解きます。
目次
第1章 熊襲制圧と朝鮮三国との外交(第十四代 第十四代仲哀天皇=タラシナカツヒコ物語)
第2章 渡来文化と皇位継承問題(第十五代 応神天皇=ホムタ物語)
第3章 聖帝の即位と治世、新羅との紛争、皇后との不和(第十六代 仁徳天皇=オオサザキ物語)
第4章 仁徳天皇の後継者たち(第十七代 履中天皇=イザホワケ物語 スミノエノナカツの叛乱。天皇の即位;第十八代 反正天皇=ミズハワケ物語 歯の美しい皇子。天下泰平;允恭天皇=オアサツマワクゴ物語;安康天皇=アナホ物語 カルノミコの失脚。ネノオミの譫言)
著者等紹介
村田右富実[ムラタミギフミ]
北海道小樽市出身。北海道大学大学院修了。現在、関西大学教授。上代日本文学専攻博士(文学)。主著『柿本人麻呂と和歌史』(上代文学会賞受賞)など
村上ナッツ[ムラカミナッツ]
脚本・作詞家。愛媛県出身。早稲田大学第一文学部演劇科卒、シェイクスピアシアター出身
つだゆみ[ツダユミ]
マンガ家。愛媛県出身。広島大学文学部卒。’90年4コママンガデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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