出版社内容情報
成田山書道美術館[ナリタサンショドウビジュツカン]
監修
内容説明
「写す」ことは記録であり、学びでもある。「写す」ことで、遠くの景色や秘筺に納まる名筆を、時間や距離を超えて「移す」ことができる。刻し搨せば唯一のものを増やすこともできる。先人の技術を自らに「移す」こともできる。そしてもちろん、写すことはそれ自体が創造的な活動であり、人の内面を「映す」ものである。江戸時代は「写す」時代だ。その情熱は今日ではもう取り戻せないのかもしれない。
目次
第1章 うつしのゆくえ
第2章 定家様のひろがり
第3章 『集古浪華帖』の周辺
第4章 貫名菘翁の古典学習
第5章 市河米庵の「うつす」しごと
第6章 和刻法帖をめぐる人びと
第7章 真の姿を描く