感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニテスは中州へ泳ぐ
6
☆=4/5 元々専門誌に連載していた物なので工学・音楽理論に関する専門用語は多め。とはいえ、各トピック5ページ程という構成のおかげもあって小気味よいテンポで読めます。 人間の喋り声に変調を加える「ヴォコーダー」の未来を考えるに際して80年前の通話秘匿用の機器から(声を失った患者の使う)人工喉頭まで含めて考察の材料にしたり、現代の音楽サブスク文化を考えるためにテレフォン・ヘラルド(ラジオ誕生以前少し流行った電話回線を通じた配信サービス)を引き合いに出したりとその道具立ての幅広さが半端じゃないです。2022/11/05
yendows
2
各章ひとつのテーマで過去から現代の楽器のアイデアが楽しげに比較されていく。特に電子楽器黎明期の話が豊富にでてきて面白い。工場のようにデカイ発電機を使ったテルハーモニウムでの音楽配信。オーディオン真空管。オンド・マルトノ。当然筆者の関わったサイケデリックマシーンやニューチューブにも言及される。2021/05/16
とある内科医
1
テルミン、シンセサイザーだけでなく幅広い構成。音の出る仕組みはよくわからないが、写真が多く資料的価値あり。 Speak & Spellが好き。2021/04/24
mirie0908
0
電子楽器の黎明期の貴重なエピソード満載。2021/03/28