内容説明
詩人・谷川俊太郎と画家・junaidaが、往復書簡のように言葉と絵を交わして編んだ絵本です。おうちからおでかけする「わたし」と一緒になって、読むひとも物語のずっと奥へ奥へと旅するような、そんな喜びに満ちた一冊です。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
詩人。1931年生まれ
junaida[JUNAIDA]
画家。1978年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
184
谷川俊太郎×junaidaのコラボ絵本と言うことで読みました。 カラフルで夢が膨らむ愉しい絵本です。しかし、ここまで紙を分厚くする必然性はあったのでしょうか❓ https://bluesheep.jp/projects/%E6%9B%B8%E7%B1%8D%E3%80%8E%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%AF%E3%81%8A%E3%81%86%E3%81%A1%E3%80%8F/2023/05/12
☆よいこ
89
厚紙で重たい絵本。メガネの子がお出かけする。わたしのまちは、いないひとがいてないものがある。時間を超え、海を越え、初めての国につく。出会いもある。行きたいところへ行って帰ってくるメガネの子。わたしのうちは、わたしがであったものでいっぱいになる▽谷川俊太郎さんの文はひと場面に1行シンプル。すべてのページがそのままポスターにしたいようなjunaidaさんのイラストが素敵。2023/07/13
けんとまん1007
63
そう、ここはおうち。一人でいるおうち。でも、少し見方を変えるとどうなるのかな?一人でいるおうちも、実は、いろいろなところと繋がっている。それは、空間的にも時間的にも精神的にも、繋がっているのかもしれないね。そうすると、ほら・・・。2025/03/28
とよぽん
57
背表紙を見た瞬間、ずいぶん分厚い絵本だと思ったが、金の箔押しで「ぶん 谷川俊太郎、え junaida」とあり、じっくり読むのを楽しみにして借りてきた。愉快で不思議、そして自由奔放な絵を何度眺めても飽きない。「の」の女の子?かと思う絵も。そして、92歳の谷川俊太郎さんの詩というか、各ページの短い言葉が強烈なスパイスになっている。この作品は、絵に言葉をつけたのか、言葉に絵を描いたのか、どちらだろう? 2024/01/28
ヒラP@ehon.gohon
49
この作家の作品には、その独特な世界観にいつも唖然とさせられます。 絵の不思議さに見惚れていると、作者自身はどんどん先に行ってしまって、置いてけぼりをされたような感覚に陥るのです。 理屈ではなく、ただ楽しめば良いのでしょうか。 そんな絵に、まことしやかな谷川俊太郎さんの言葉が入りました。 これはもう迷路です。 考えてしまうのではなく、一緒になって遊ぶしかありませんね。 そんな絵本なのに、どうしてボードブックなのでしょうか。 幼児向けではないように思うのですが。 これもjunaidaさんの遊び心でしょうか。2023/08/03