世界を変える美しい本―インド・タラブックスの挑戦

ブルーシープ（2017/11発売）

• サイズ A4変判／高さ 30cm
• 商品コード 9784908356032
• Cコード C0070

内容説明

世界中の本好きを魅了する、南インド・チェンナイの出版社「タラブックス（Ｔａｒａ　Ｂｏｏｋｓ）」。日本でも『夜の木』（タムラ堂）や『水の生きもの』（河出書房新社）などが翻訳出版されファンを広げています。本書は２０１７年１１月から板橋区立美術館で開催される『世界を変える美しい本　タラブックスの挑戦』の公式図録です。タラブックスのトレードマークは、手すきの紙にシルクスクリーンで印刷し手製本で仕上げた「ハンドメイド本」ですが、そのほかにも画期的な本を約１２０冊刊行しています。本書は代表的な本３１冊を撮り下ろし、絵本の原画から画家たちの制作風景、印刷工房の様子やチェンナイの街の風景まで、多数の写真でタラブックスの本の生まれる土壌を紹介します。巻末のロングインタビューでは、タラブックスの代表者２人が、成り立ちから本作りの哲学、持続的な企業としての組織論まで縦横に語ります。

目次

ゴンド芸術と『夜の木』
タラブックスの歴史を刻んだ本
民俗画家との本づくり
語りから本へ　本から語りへ
インドのストリートアート
本のかたち
ブックリスト
ロングインタビュー　ギータ・ウォルフとＶ・ギータ
本をつくるということ（松岡希代子）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[コットン]

はにちゃん&いそとまさんのオススメ本。低価格のハンドメイド本を作るタラブックスの本の紹介でプリミティブだったり、ポップだったりする絵柄が面白い。いろんな本があるが中でも『母なる紙の布』という職人の技を結集した布製の本が気になる！

2018/04/23

[♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤]

『世界を変える美しい本 タラブックスの挑戦』展の公式図録。京都の細見美術館で購入。出版社のなりたちをはじめ、手漉きの紙にシルクスクリーン印刷して製本するハンドメイドの過程、絵本の舞台となっている風景、出版されている絵本の紹介など盛りだくさん。聖なる木々の夜の姿を巡る『夜の木』がお気に入り。どの絵本もとにかくデザインが美しい。機会があれば手にとってみてほしい１冊。

2019/07/16

[jamko]

何年か前に古本屋で一目惚れして買った『世界のおわり』で知ったタラブックス。その展覧会、アクセスの悪さもあって諦めかけてたのだけど最終日になんとかやる気を出して滑り込み。ゴンド芸術の美しさ、そして紙の本の魅力とその自由な可能性に気づかされてとてもよかった。本書は図録。インドの写真も多く、ゴンド芸術は生活に根ざしたものだと感じる。行ってみたいなぁインド。

2018/01/08

[あまなつ]

現代は、世界のどこにいても価値観が画一化してきており、かつての多民族がおのおのの民族的価値観に基づき生活していた世界とはだいぶ様変わりしてしまった。そんな中、自分とはまったく異なる価値観をベースにして生きている人たちがいる(いた)ということを絵本を通して伝えようとするタラブックスの取組は素晴らしい。 タラブックスの出版する美しい本たちが紹介されている。

2022/03/05

[ののまる]

京都での展覧会が楽しみです☆

2019/05/01