内容説明
2016年12月18日、クラブW杯決勝。鹿島アントラーズが20世紀最高のクラブと称されるレアル・マドリードを追い詰めていた。番狂わせこそ起こらなかったものの、数分間は確かに“白い巨人”の目の色が変わった。そして紆余曲折の末に辿り着いた再戦の舞台。これは打倒・レアルを本気で目指した選手、監督、スタッフたちの2年以上にわたる挑戦の記録である。
目次
戦いに臨む男たち
全29人で打ち破った初戦の壁
団結の完封劇
覚醒した常勝のDNA
打倒レアル
知られざる舞台裏
全冠制覇、そして世界へ
内田篤人の復帰
鈴木優磨の自覚
三竿健斗の成長
昌子源の決意
彼岸のACL制覇
世界の壁
すべては勝利のために
著者等紹介
田中滋[タナカシゲル]
1975年生まれ東京育ち。上智大学文学部哲学科卒。08年よりサッカー新聞「EL GOLAZO」の鹿島アントラーズ担当記者として取材を続ける。自身のWEBマガジン「GELマガpowered by El Golazo」を責任発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルート
18
2016年に開催国枠で出場したクラブワールドカップ。鹿島は決勝で、レアルマドリードを追い詰めた。2年後、彼らはアジアチャンピオンズリーグを勝ち抜いて、再びレアルマドリードへの挑戦権を得る。常勝軍団のスピリットはいかにして形成されたか。小笠原選手の引退で幕を閉じる本書。先日は内田選手も引退を発表した。クラブの歴史に残る選手の背中は、次の挑戦者たちが追うためにある。2020/08/25
Mark X Japan
4
クラブワールドカップ準優勝・ACL初優勝について,裏側から知れる一冊です。メルカリのもと,世界でのビッククラブになって欲しいチームです。しかし,現在の最大の懸案事項は,チームを牽引してきた小笠原の引退,内田・曽ヶ端は出場機会が少なくなり,鹿島イズムを身に付けた選手の枯渇でしょう。もしかすると,大迫・柴崎・昌子のうちの1人が鹿島に戻ってきて,来シーズンを迎えるような気がします。☆:4.52019/10/16
ひで
3
鹿島アントラーズ戦記。クラブワールドカップに二回出場した鹿島アントラーズの戦いの日々を描いたノンフィクションです。アントラーズの守備戦術など知らなかった内幕が判り、スタジアムでの観戦が楽しみになりました。2019/11/12