内容説明
ある夜、タブレット端末に“読書課題・入口”と書かれたアイコンに気づく。タップしてみると「毎日一話、短い物語」が配信されるという。配信されてくる物語を読み進めていくと次第に物語の世界に引き込まれ…。摩訶不思議な28篇の物語。
著者等紹介
藤井青銅[フジイセイドウ]
23歳の時、第1回「星新一ショートショート・コンテスト」入賞を機に作家・脚本家・放送作家としての活動に入る。ライトノベルの源流とも呼ばれる『死人にシナチク』シリーズなどの小説のほか、数百本のラジオドラマを執筆。「バーチャル・アイドル」芳賀ゆいの仕掛けや、腹話術師・いっこく堂のプロデュースを手掛けるなど、メディアでの活動は多岐にわたる。最近では、落語家・柳家花緑に47都道府県のご当地新作落語を提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中寛一
10
「国会話法の正体 政界に巣くう怪しいレトリック」に続いて、著者2作品目を読んだ。こちらはショートショート。読書の嫌いな彼女が、この配信に気づいて読んでいくという体裁だ。連作という感じのものもあり面白かった。星新一のショートショートを思い浮かべた。4週間にわたって7話ずつ。活字を読むのが嫌いな「彼女」陽菜にも、それぞれの話が面白いし、短いので、どんどん読めていく。読書のお誘いの本としてもいいかもしれない。また著者に出会えそうな気がする。2024/02/28
スリーピージーン
9
日常思っていることを少し脚色して、気のきいたショートストーリーが書けたらいいなと思います。簡単にできそうですがそうはいかない。人生を抽象画にして描くような感じですかね?クスクス、ニヤニヤのショートショート集でした。著者のものは初めて読んだかと思ったら、日本の伝統の正体の著者じゃないですか!いろいろ面白そうな作品を書く作家です。2021/09/04
きよ
2
オードリーを見出した青銅さんによるショートショート。クスッと笑えたり、ちょっと感動するような話が続く。だけじゃないのも面白い。2023/08/25
kthk arm
1
2022年116冊目。さっくり読める安定感のあるショートショート。2022/11/04
dogmomoclo
1
タイトルから一千一秒物語オマージュなのはわかるけど私は一千一秒物語を未読。それより「千夜一夜物語」や森見登美彦さん「熱帯」を想起した。流石ショートショートの藤井青銅さん。一番好きな物語は「春風のドレス」やっぱり希望があるストーリーが好き。2021/10/22