内容説明
ニューヨーク・タイムズ紙で大絶賛!おんなのこはテレビのニュースをみていてこわくなりました。「こんなのっていやだ。どうしたらいいの?」テロやヘイトスピーチに負けないために、できることってなんだろう?
著者等紹介
マギー,ホリー・M.[マギー,ホリーM.] [McGhee,Holly M.]
児童文学作家。編集者として子どもの本を手がけた後、著作権エージェント会社を興し、自ら作家としても活躍。ハリー・デュランというペンネームでも「ミッチェル、ボーリングにいく」(未訳)などの幼年童話を刊行している。家族とともにアメリカ、ニュージャージー州メイプルウッドにすむ
ルメートル,パスカル[ルメートル,パスカル] [Lema^itre,Pascal]
イラストレーター。ベルギー、フランス、アメリカで雑誌、書籍、絵本の挿画等をてがけ、ベルギーのカンブレ国立美術学校でイラストレーションを教えている。妻と娘、犬とともにブリュッセルにすむ
なかがわちひろ[ナカガワチヒロ]
中川千尋。翻訳家、絵本作家。童話作品『かりんちゃんと十五人のおひなさま』(偕成社)で野間児童文芸賞、『天使のかいかた』(理論社)で日本絵本賞読者賞、『どうぶつがすき』(あすなろ書房)で日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
88
TVでヘイトスピーチを見て「こわい!こんなのやだ」と思う女の子。その時パパ・ママがしたことは?大きく難しい問題も、その解決の糸口はとても身近な所から。巻末の一文がとても心に響いた。:ひとりひとりの行動は雲のようにかるくはかない けれど雲があつまれば空の色をかえていく(国際難民支援会イヴェット・ピェルパオリ)2018/10/02
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
作者はテロを経験された方。今まで知らずにいた事を知る大切さを教えてくれる、平和について考えさせられる本。2019/02/19
たまきら
34
先日バズフィードだかなにかを見ていて「初登校」という画像があって大笑い。張り切って玄関の戸を開けようとしている男の子の足にマッチョなパパがすがって止めている…というもの。学校まで多分1分、という我が家ですが、最初の一週間は校門まで行っちゃったもんな、すごくわかる。そんな母親には胸キュンな、「人を信じたい」お話でした。2018/09/21
gtn
32
日本人は、国籍等何者であるかがはっきりすれば、見た目や習俗等の違いは、案外すんなり乗り越えられる。始末に負えないのは、容姿も生活スタイルも同じ人を、いろいろな角度から差別しようとする命をまだ持っていること。2022/01/24
ネギっ子gen
31
女の子は、テレビのニュースを見ていて怖くなる。<たくさんの ひとたちが にらみあって おこっている。 この くにから でていけ と、おおごえで どなっている。 せかいのあっちでもこっちでも>。「こんなのっていやだ。どうしたらいいの?」と父親に聞くと、「一緒においで」と、父親は女の子を地下鉄の駅に――。 憎しみ合い、傷つけ合う人々の姿を見て心を痛める子どもの気持ちを真摯に受け止め、態度で伝える父親と母親。巻末に、ホリー&パスカルから。【そして わたしたちは ちっぽけだけれど 無力ではない ということに】 ⇒2021/10/09