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内容説明
オフ‐ホワイト設立。ルイ・ヴィトン初の黒人デザイナー就任。ナイキやイケアとのコラボ―壁を破り、境界を越え続けたクリエイターの主要な対話9本を厳選収録。
目次
クールとはなにか?―トム・サックスとの対話
デュシャンは私の弁護士―トム・ベットリッジとの対話
Tシャツだから苦い薬も飲み込める―ハンス・ウルリッヒ・オブリストとの対話
物をもたない時代の消費主義―レム・コールハースとの対話
観光客と純粋主義者のあいだ―ジョナサン・ウィングフィールドとの対話
権力を溶解させる―ジャック・セルフとの対話
建築のあとで―レム・コールハース、サミール・バンタルとの対話
100パーセント―アンニャ・アロノウスキー・クロンバーグとの対話
黒人の正典を定義する―アンニャ・アロノウスキー・クロンバーグとの対話
著者等紹介
平岩壮悟[ヒライワソウゴ]
1990年、岐阜県高山市生まれ。『i‐D Japan』編集部に在籍したのち独立。フリーランス編集/ライターとして文芸誌、カルチャー誌、ファッション誌に寄稿するほか、オクテイヴィア・E・バトラー『血を分けた子ども』(藤井光訳、河出書房新社)をはじめとした書籍の企画・編集に携わる。『ダイアローグ』が初めての翻訳書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうちゃん
5
オフホワイト創設者であるアブローの生前のインタビュー集であるが、ありきたりのインタビューを超えたスピリットが彼の聡明で厳選された言葉に宿っているのを読者は感じ取るだろう。デザイナーは他者と一線を画す強固なポリシーやコンセプトを生み出し長い時間をかけて練り上げる。その過程を経た彼らはあまりにも自律していて魅力的だ。クリエイティブとは何か。ファッションのパッケージの意味。良い話をありがとう。R.I.P2022/09/18
前田まさき|採用プロデューサー
4
私にはゼロからデザインしたいという意欲がほとんどありません。 それよりも編集というものに夢中なんです。 そして編集という発想は、流行のサイクルが短くなったいま、 価値のあるものだと思います(p.21)。 アート界やファッショ界といった、純粋主義者にとっての穢れなき聖域のなかで長らく温存されてきたものを取り出し、それを観光客や自分の価値観に誠実な人と交差させることができれば、変化は起こせると考えています(p.66)。2022/12/27
TOMYTOMY
4
インテリであることの証明。威光、ツーリストとピュアリストなどは白眉2022/08/10
no5uke
3
海外のこういう本読むの初めてかも。 めちゃくちゃ面白いとはならなかったけれども、主義が一貫していて、本当に革新的な成功者だったとわかる2025/04/08
Holger
3
土木工学。建築。ガーナ移民の両親。ヒップホップ。ヴァージル・アブローのバックボーンやルーツが色濃く出た対談や鼎談が収録されている。黒人がメイクマネーするにはバスケットボール選手か薬の売人かという時代、自身の才覚と行動力で、あらゆる偏見の目を跳ね返し、黒人初のルイ・ヴィトンデザイナーとなった男の生の声。2021年、僅か41歳で亡くなってしまったが、全力で駆け抜けた人生だったと思う。2023/02/12