感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
69
いつかきっと、安心してくらせるところへ、たどりつけますように。 そこが、新しいふるさとになってくれますように… ■美しく、恐ろしく、そして希望の光が見える絵本を読みました。よその国をめざして森を抜け、海を渡り、母と子のながいながい旅が続きます。子供の目線で語られる母は、どっしりと構えてみんなを支えますが、子供たちが寝入った場面の絵にグッときます。■故郷を離れざるを得なかった人々が新しい安住の地に出会えます様に。そして、誰一人こんな思いをしなくていい世界になります様に✩⡱ (2016年 英国)(→続2020/01/08
ルピナスさん
62
サヘル・ローズさんを真っ先に思い浮かべたが、本書にメッセージを寄せていたのは正に彼女だった。「「ただいま」といえる故郷はありますか?戦争が奪うのは命だけじゃない、笑顔も居場所も奪った。それでも彼らは、そして私も生きようとしている。」夫を失ってもかあさんには悲しみに暮れる暇はない。子ども達を安心して暮らせる場所に移動させねば!涙を流しても子どもには見せないで、かあさんは森を越え海を越え幾つもの国境を越えて旅を続けていく。どうかいつかこの旅を終わらせ、受け入れてあげて。逃げてきた理由を考え送還なんてしないで。2023/07/12
ゆのん
54
【絵本】イタリアの難民センターで出会った2人の女の子の話しがきっかけとなり出版された絵本。戦争が奪うのは命だけではない。笑顔も居場所も奪ってしまう。それでも、生きたいと願い頑張っている人達がいることをカラフルな絵と共に読める絵本。1242019/04/17
gtn
40
経験していない者が、戦争は絶対悪だと思えるのも、体験済の先人が、繰り返し繰り返し、戦争ほど残酷で悲惨なものはないと訴えてくれるからこそ。しかし、少数だが、鈍感な者もいる。それが国会議員だったりするので始末が悪い。2022/01/14
たまきら
38
逃げる。自分の国から。どんどん失っていく。父。家。愛したペット。友人。そして自分の所有物…。旅が続くうちにどんどん減っていく「自分のもの」。難民になるという悲しさ、恐怖。そしてきっと恥ずかしさ…。受け止める方の準備も大切だけれど、まずは彼らのジャーニーを共有することろから始めないとね。娘さんは黙って読んでいました。2020/11/18




