内容説明
おじいちゃん、おむかえまだかなあ。ひとりぼっちになったジョバンニのまえにあらわれたのは…!?果てしない想像力をもつ子どもたちに贈るとびっきりのサプライズ!第20回いたばし国際絵本翻訳大賞・イタリア語部門受賞作品。
著者等紹介
チンクエッティ,ニコラ[チンクエッティ,ニコラ] [Cinquetti,Nicola]
イタリア・ヴェローナ生まれ。高校で歴史と哲学を教えるかたわら、作家として子ども向けの作品を多数発表
ブッヒャー,ウルスラ[ブッヒャー,ウルスラ] [Bucher,Ursula]
スイス・イタリア語圏ロヴェレード生まれ。スイス・ルガーノ、フランスのエミール・コール美術学校でグラフィックアートとイラストレーションを学ぶ。現在、ルガーノ在住
やまねかずこ[ヤマネカズコ]
山根和子。兵庫県生まれ。神戸大学教育学部卒業。イタリアのシエナへ留学、中世の美しい街並みの中でイタリア語を習得。独学にて翻訳を学ぶ。第20回いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)最優秀翻訳大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
26
「おむかえ、まだかなあ?」その日、おむかえにくるはずのおじいちゃんがなかなかあらわれず、ジョバンニはさいごひとりになってしまいました。そんなとき、いっぴきのしましまのねこが!よくみるとそのねこ、おじいちゃんにそっくりのめをしていたのです!原題は「Questa s? che ? una sorpresa!」いたばし国際絵本翻訳大賞イタリア語部門で最優秀賞を受賞された山根和子さんの翻訳です。想像していたよりも小ぶりの絵本でしたが、想像していたとおりの鮮やかながら優しい色使いが美しい絵本でした。2018/02/07
たまきら
24
保護者のお迎えを待つ子のお話です。ファンタジーなのか現実なのか…?バランスが面白かった!お迎えといえばですね、アメリカでも悪名高い犯罪件数の多い町・ボルティモアに住み、ベビーシッターなどしていた自分。子供の誘拐や事故についての怖い話を散々見聞きしていたので小学生が自分で登下校する日本の習慣に戻れなくなっており、娘を国立小学校に通わせたいという夫と長い話し合いをしました。結局娘は徒歩3分の地元の学校に通うことになりましたが…本当にお迎えは大切だと思うんですよね~。2018/03/30
遠い日
15
幼稚園でおじいちゃんのお迎えを待つ時間。最後のひとりになって、あれこれ心を遊ばせる時間は寂しさとともに。おじいちゃんのことばの「びっくり」を想像する楽しさと、待つ退屈。子どもの気持ちの揺れ幅が、切ないようなリアルさで迫ってくる。でも、おじいちゃんはちゃんと約束通りの「とびっきり」を果たしてくれたね!2016/04/11
かいてぃ〜
14
イタリアの絵本の翻訳。画風がイタリアっぽいなぁ、日本人の感性では中々描けなさそう。お迎えって、来ないとやっぱり心配になるのね。(笑)2019/08/12
Cinejazz
13
〝幼稚園の門が開いて、お父さんやお母さんたちが、早く子どもの顔を見たくて、押し合いへし合いし入ってきます。...「今日はお爺ちゃんがお迎えに行くよ、ジョバンニのびっくりすることがあるぞ!」って言ったお爺ちゃんのお迎え、まだかなあ~。 お友達はみんな帰ってしまい、一人ぼっちになったジョバンニの前に現れたお爺ちゃんの とびっきりのびっくりとは?!・・・〟寂しさと不安のなか、大好きなお爺ちゃんとの約束を信じて待つ子どもの想像力に、愛と絆を語った微笑ましさあふれるイタリアのサプライズ絵本。2023/10/01




