サルトヤクシマ<br> サルと屋久島

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サルトヤクシマ
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出版社内容情報

世界的にも貴重な野生霊長類の長期継続研究を屋久島で続けるヤクザル調査隊。単純な調査結果をひとつ得るためにも必要になる膨大なフィールドワークと議論・思考、そしてそれを実行する生身の人間たち。行動する科学としての動物生態学のリアルに触れる一冊。

『サルと屋久島 ヤクザル調査隊とフィールドワーク』(ヤクザル調査隊調査開始30周年記念企画)

もののけ姫の棲む屋久島の天空の森は、全国から集まった学生たちの自主的な調査でその秘密のベールを開いた。その30年の試行錯誤の軌跡に日本の希望を託したい。
京都大学総長 山極壽一

【概要】
日本国内でも手付かずの自然が残る鹿児島県屋久島。そこに住むヤクシマザル(通称ヤクザル)の生態を調べるために1989年にヤクザル調査隊が結成された。隊長の好廣眞一教授の大らかな人柄のもと、1995年から全国から集まった学生たちが調査の主体となる。人海戦術からより生態調査の精度を上げるための思考過程と試行錯誤、フィールドワークにおける様々な実践とトラブル、多様な人間が集う調査隊のエピソードを90年代から調査隊の中核を担ったふたりの研究者、半谷吾郎と松原始が描く。

【本書の特色】
本書では、生物学のフィールドワークの必須となる定点観測の理論化を軸に、90年代の調査にまつわる様々なエピソードを配置。読者の方にも、野外調査の楽しさ・大変さ・ノウハウ、研究者たちの剥き出しの人間性などをユーモアとともにダイレクトに伝えられる構成をめざしました。調査データの数値化・一般化の議論など難しい話題も入っていますが、当店店主植木ななせによるイラストを多数配置し、随所にコラムやミニ知識枠も配置して、読者の方に読み続けていただけるような工夫をこらしています。

【本書が内包する主なテーマ】
(生物学的)フィールドワーク、動物生態学、野生動物野外観察、チーム調査、(理系)論文執筆、ヤクシマザル生態、屋久島地誌、京大理学部文化など。

【著者】
半谷吾郎:はんや・ごろう、京都大学霊長類研究所准教授、ヤクザル調査隊事務局長、著書に『ニホンザルの自然社会 エコミュージアムとしての屋久島』(共著、京都大学学術出版会)など。公式ページはこちら
松原始:まつばら・はじめ、東京大学総合研究博物館特任准教授、著書に『カラスの教科書』(雷鳥社/講談社文庫)『カラスと京都』(旅するミシン店)『鳥類学者の目のツケドコロ』(ベレ出版)など。

【絵】
サルちゃん、カラスくんなどのキャラクターイラスト:植木ななせ(旅するミシン店店主)
情景スケッチ:松原始

【ヤクザル調査隊について】
屋久島のニホンザル分布の解明を目的として1989年に結成。プロの研究者とともに、ボランティアで参加した学生が運営の中心となり、マンパワーを生かした生態調査を行う。1990年代に屋久島全域のニホンザル分布を明らかにし、現在は屋久島西部のヤクスギの森での生態調査を継続している。公式ホームページはこちら。隊長は好廣眞一龍谷大学名誉教授、事務局長を本書著者の半谷吾郎氏がつとめる。

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