目次
第1章 日本神話と神武建国
第2章 国のおこりと神祇制度の確立
第3章 平安時代
第4章 鎌倉・室町時代
第5章 江戸時代
第6章 明治維新以後(近代)、現代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
5
初版2005年、増補版2022年刊。年表、索引もあり勉強に便利。「神職養成機関普通課程の学科目「神道史概説」の教科書」(「凡例」)、すなわち神社本庁、神職が有する公式神道史だという限りで、正史だと言える。例えば、神道指令への明確な反対姿勢には、まさに当事者らしい熱がこもっている。また、『古事記』『日本書紀』が「神話」の集成であることは認めるが、その記述内容に対する仏典・四書五経からの影響には一切ふれないところには、気概を感じる、など。なお、「シナ」という呼称はボクにはやっぱり聞き苦しい2025/05/16
くらげかも
5
・国家に依存しないかたちで発生した宗教である基督教、それと国家との関係を規定する「政教分離」そして「信教の自由」という原則は、本来、日本には適用し得ないものであるはずだ。→「神道指令」批判。(二四九頁) ・黒船来航よりも五十年程前である寛政年間、光格天皇は欧米勢力の脅威を国体にかかわる危機と捉えられ、国家安泰を祈る祭主としての宮中御拝を一層拡充された。(一九八頁)2024/06/26