ヘンポーライ往来―明治釈迦力列伝

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ヘンポーライ往来―明治釈迦力列伝

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  • サイズ 46判/ページ数 356p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784908110238
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「昔は今よりも〈変梃(ヘンテコ)な人〉というのがたくさんいたようで、その〈変〉もどこか突き抜けて「へんだけど、なんかすごい」みたいな人のことは〈奇人〉と呼んだりしていますが、こうした一風変わった人たちのことを、今の「多様化の時代」「正解のない時代」にもう一度掘り起こしてみるのもおもしろいかな……と考えました。
 ところがこうした〈変方来(へんぽーらい)〉な人たちは、どうも自分の名とか事跡を残そうという発想が希薄らしくて……伝記類はほとんど残っておらず、当時の聞き書きなどに「そういえば、そんな人がいたっけか……」と奇天烈なエピソードがわずかに語り残されているばかり。歴史の中には、教科書には出てこないようなへんてこりんでおもしろい人物がまだまだいっぱいうごめいているようです。
 そして、その〈変方来〉な人々の生きざまをつぶさに見ていくと……とにかく夢中になって一途に我が道を突き進む姿は、どこか武道とか、医道、芸道などの〈○○道〉にも相通じるものがあるようにも思われるのでした。
 今回取り上げた六人に共通するのは、〈江戸っ子的な気風〉です。実際に、高橋瑞以外は生粋の江戸っ子で……どうやら江戸っ子というのは、〈粋〉で〈いなせ〉というよりも、一途に〈変梃〉……というのも特徴のひとつであると思うのですが、最近語られる江戸っ子というのは、そのへんが欠落しているような気もします。
……変梃なところがいとおしいのに             ーーあとがきより


【目次】

【目次】

三浦乾也の巻・・・幕末に洋船を造ってしまった陶工、六世〈乾山〉

尾崎谷斎の巻・・・親父は幇間、倅は文豪

北庭筑波の巻・・・写真師ヘブライ(平ヘベライ米雷)の由来は〈ヘンポーライ〉

榊原鍵吉の巻・・・明治の剣豪は、大和杖・頑固扇・そしてチョンマゲ!

高橋瑞の巻・・・日本の女医第三号は、男装の〈おばさん〉

平岡吟舟の巻・・・初めて日本でカーブを投げたのは、機関車製造の父

あとがき

内容説明

滅法界おもしれー!古き良き日本の面影。「粋」で「いなせ」というよりも一途に「へんてこ」な生き方をした愛しき江戸っ子たちのものがたり。

目次

三浦乾也の巻 幕末に洋船を造ってしまった陶工、六世〈乾山〉
尾崎谷斎の巻 親父は幇間、倅は文豪
北庭筑波の巻 写真師ヘブライ(平米雷)の由来は〈ヘンポーライ〉
榊原鍵吉の巻 明治の剣豪は、大和杖・頑固扇・そしてチョンマゲ!
高橋瑞の巻 日本の女医第三号は、男装の〈おばさん〉
平岡吟舟の巻 初めて日本でカーブを投げたのは、機関車製造の父

著者等紹介

河治和香[カワジワカ]
作家。日本大学芸術学部映画学科卒業後、CBSソニーを経て日本映画監督協会に勤める傍ら、江戸風俗画家三谷一馬氏に師事して江戸の風俗を学ぶ。2003年、『秋の金魚』で小学館文庫小説賞受賞。『がいなもん松浦武四郎一代』で第3回北海道ゆかりの本大賞、第25回中山義秀文学賞、第13回舟橋聖一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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onasu

12
江戸の世には「学問」としてではなく、「道」としてつきつめる人がいて、それが江戸と地続きの明治の世にも…、という6編。  勝麟太郎が長崎の海軍伝習所に赴くと、江戸の半纏姿の者がおり、聞けば前年より…と初編から存外の好物。ここでは、幕末には市井の者でも蘭語を解する者がいたというのにもびっくり。尾崎紅葉の父親は…、というのも初見なら、本邦の女医第3号のぶっ飛び振りにも!  「明治釈迦力列伝」との副題も的中なら、各話の扉も秀逸。こんな形で、またして歴史に埋もれた偉人を発掘できたのは嬉しい限りでした。2026/09/13

ながしまともよし

2
自分が知らなかった偉人たちの生涯を知ることが出来ました。西洋の船や蒸気機関車を造った人。日本で3番目の女性開業医師、明治最強の武士、有名作家の息子を持つ太鼓持ちなど、ちょっと変わった趣向をもちつつも、功績をひけらかすことなく、自分の思うままに生きた偉人たちの生涯は、底抜けに明るく、前向きでした。自分の生き方に自信と希望を持てました。2026/09/13

しょうじ

2
幕末から明治にかけて活躍した妙な人たちを6人集めた列伝。黒船のコピー船を作ったり、碍子や煉瓦を手掛けようとしたけど最後には陶工名人と呼ばれるようになった人。息子は大物小説家だが本人は幇間として名を馳せた牙彫の名人。写真というものにのめりこんだ人。生真面目で実直な江戸随一の剣豪。女医第三号となりドイツ留学した豪快なおばさん。笛上手で鉄道好き、ボストン・フィラデルフィアで学び帰国後日本の鉄道施設で大物になった遊び上手な旦那。個性豊かで欲の少ない人たち故に知る人ぞ知る人物なのだろう。良書。楽しく読めた。2026/08/18

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