内容説明
「何もしない王朝」最大の武器、それは王家同士の婚姻であった。背けば貴賎婚と差別される非人間的な鉄の掟に、命を賭けて抗った大公・大公女たちの狂乱の態を名人、桂米朝、屈指の演目「地獄八景亡者戯」さながらに、ハプスブルク研究の泰斗が語り尽くす、乾坤一擲の「超説」全7幕!
目次
口上 妄言妄語一説
外務大臣 カルノキー伯爵
序幕 妥協の帝国
第2幕 新聞辞令
ザクセン=コーブルク=ゴータ家 フェルディナント殿下
亡霊 ヘレンバハ男爵
第3幕 死ぬほど退屈なのだ
長老 アルプレヒト大公
第4幕 貴賎婚
舞姫 ミリ・シュトゥーベル
ウィーン秘密警察 ワーグナー刑事
第五幕 皇太子の小函
ミリの姉 ローリ・シュトゥーベル
宮内大臣 モンテヌーヴォ公爵
第六幕 皇籍離脱
第七幕 ホーン岬に散る
ヨハンの母 マリア・アントニア大公妃
著者等紹介
菊池良生[キクチヨシオ]
1948年生まれ。明治大学理工学部教授。専攻はドイツ・オーストリア文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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