内容説明
地獄はものすごく怖くて、ものすごく優しい―。修行僧のように画力を絶えず磨き、新しい題材に挑み続ける画家が歩んだ“地獄絵への道のり”を伴走する感動のノンフィクション。
目次
1章 お天道様が見ている
2章 起点―母との別れ
3章 地獄絵に書かれた「心」
4章 誰にも見せない「箱」の中
5章 運を鷲づかみする
6章 地獄絵と救済
7章 パリ市民を感動させた「鰯」
8章 母なる慈悲に包まれて
著者等紹介
西所正道[ニシドコロマサミチ]
1961年、奈良県吉野生まれ。京都外国語大学卒業。雑誌記者を経て、ノンフィクションライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
007
19
★★★☆☆ 無名だった中島潔さんの作品を偶然見初め、購入第一号となったのがさだまさし氏。その絵をモチーフにした曲「雨宿り」が大ヒットに。人の縁は不思議なのだ。ガラリと作風を変えて挑んだ地獄絵を六道珍皇寺で見てみたい。2015/06/29
いぬたち
0
中島潔展に行った時に購入。一番気になった絵が題材になっていたので手にとってたが、ドキュメンタリー番組を文書化した内容。中島氏の生い立ち、地獄に関する解説、そしてなぜ東北の震災間もなく地獄を描きたいと考えたのかという中島氏の心情などが書かれており絵画展で展示された作品をさらに深く理解出来る本であった。気軽に読める文章なので中島氏の展示会で見かけたら手にとってもいいんじゃないかな?2018/06/19