内容説明
著者自身の内的葛藤と古代日本国家の形成過程がシンクロし、日本及び日本人の心性の深奥に分け入る稀有な天皇論。天皇制の起源を、石渡信一郎による一連の古代史解釈にフロイト理論を援用し、単なる史実解明を超えた独自の理論から明らかにする林順治の「代表作」。
目次
序章 「世界内存在」
第1章 わが存在の故郷(兄弟姉妹一一人;父と母と私;母の物語 ほか)
第2章 象徴天皇と日本および日本人(ポツダム会談;運命の人鈴木貫太郎;連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーと昭和天皇 ほか)
第3章 二〇〇九年(人と人との出会い、その偶然と必然;都議会選挙顛末記;写真家福島菊次郎さんを訪ねて ほか)
著者等紹介
林順治[ハヤシジュンジ]
旧姓福岡。1940年東京生れ。1944年、父母の郷里秋田県横手市雄物川町深井(旧平鹿郡福地村深井)に移住。県立横手高校から早稲田大学露文科に進学するも中退。1972年三一書房に入社。取締役編集部長を経て2006年3月退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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