内容説明
三角縁神獣鏡ほか日韓の緻密な発掘データ解析からまったく新しい鏡文化脱ヤマト王権論を展開。
目次
序章 違和感の始まり(混迷のなかで;九州と畿内の異質な文化;違和感の正体)
第1章 韓半島の鏡の文化と墓制(青銅器時代墓制の特徴;多鈕鏡の出現と推移;多鈕鏡から単鈕鏡へ(初期鉄器時代から原三国時代) 鏡文化の変質と威勢品(三国時代の鏡文化))
第2章 倭人社会の鏡文化(弥生墓制の始まり;鏡の文化の始まりと地域;前方後円墳時代の鏡)
第3章 前方後円墳の成立と展開(前方後円墳の成立過程;前方後円墳の展開と画期;箸墓古墳の実年代と三角縁神獣鏡の副葬年代)
第4章 三角神獣鏡と前方後円墳(前方後円墳と三角縁神獣鏡・紀年銘鏡;三角縁神獣鏡の副葬形態と多量副葬;多量副葬の終焉と前方後円墳社会の変化)
終章 邪馬台国とヤマト王権(錯覚の積み重ね;邪馬台国大和論の錯覚;初期ヤマト王権の実態;初期ヤマト王権の変質(崩壊)とその後)
著者等紹介
藤田憲司[フジタケンジ]
1947年香川県生まれ。岡山大学法文学部卒。NPO法人国際文化財研究センター副理事長。倉敷民芸館、岡山県教育委員会、倉敷考古館、(財)大阪府文化財センター調査事務所長、大阪府立近つ飛鳥博物館副館長、韓国高麗大学校研究教授を経て、現在、東アジア史的視点で列島古代史を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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