内容説明
幸せの形は、十猫十色。「人間と猫は、一緒にいたほうが幸せなのか?」「それは、めぐりあわせだから」「猫弁」の著者が贈る、猫と人間のあたたかく切ない絆の物語。
著者等紹介
大山淳子[オオヤマジュンコ]
東京都出身。2006年『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年『猫弁 死体の身代金』でTBS・講談社第3回ドラマ原作大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
169
連作短編集。猫と人間の幸せってなんだろうなって思わせる作品で終わり方もイイ。猫好きの人は是非。2015/04/30
takaC
122
これなら「ねこすて橋」という題名で良かったのではないだろうか。2016/11/10
ぶち
112
野良も家猫もなく、すべての猫の幸せのために書かれたかのような物語です。"ねこすて橋"なんて誤解を受けそうな名称の橋が、猫と猫、猫と人間あるいは人間同士がつながる場所になっています。家猫、野良猫、行方不明の猫を探している人間、野良猫達の世話してくれる人間、人間を求める猫......様々な背景をもった猫や人間が、この橋を中心にしていろいろなドラマを見せてくれます。そして、最後に三毛の子猫がルノワールという名前を貰うエピソードに、猫好きの胸は強くうたれます。そして、ルノワールの画をネット検索してしまうのです。 2018/09/02
優花 🍯モグモグ
112
猫の集会に思わずニンマリ。一度は覗いてみたい。どんな話題をしているか興味津々。人間の性格も人生もそれぞれあるように、猫の性格も人生もそれぞれ。猫と会話をしたくなってしまう、そんな作品でした。2016/03/25
mocha
112
よいお話だった。長く猫と暮らしてきた身として、うなずいたり反省したり、星になってしまった子達のあれこれを思い出したり…。愛読書の『綿の国星』や『100万回生きたねこ』と通じるものがあり、忘れられない一冊になりそう。人と猫との出会いにも運命的なものを実感した。猫じゃないけど哲学者に共感する。今後、ねこすて橋に「精」がいなくなるのかな。少し心配。2016/01/23