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- > 日本の哲学・思想(戦後思想)
内容説明
時代は、情報管理が人々の自由を奪い、貧困を深刻なものとし、自然災害の頻発する列島に住む人々の危機意識は薄く、原発廃棄や少子高齢化問題はいまだ手つかずのまま…これらの危機的な状況をふまえて、イロニーとして私の脳裡には谷川雁と小田実が存在した。共に内在性を重んじた修辞学に今なお言葉の力をみいだせる戦後思想としての谷川雁と小田実である。
目次
第1章 ロマン派点描 谷川雁から小田実へ(鮎川信夫の谷川雁評;保田與重郎を彷彿させる「農村と詩」;村立阿蘇中央病院、谷川雁「原点」の地;詩「晩夏郵便」からなにが読めるか;「原点が存在する」の外観 ほか)
第2章 谷川雁と小田実 思想の遠近(谷川雁の「オルグ・ミツハルよ」;季刊誌『使者』と論争の日々;戦後精神の不滅を信じて;弔辞、「ミツハルという名の雲よ」;“否、したがわぬ”の精神 ほか)
著者等紹介
北野辰一[キタノシンイチ]
本名・大倉之卓。1963年高知市生まれ。1966年、ラボ・パーティ入会(千葉支部本山パーティ)。20年間ラボ会員。明治学院(白金)高等学校から1981年、明治学院大学社会学部社会学科入学(~1985年、卒業)。1986年、株式会社ラボ教育センター入社(~2004年、退社)。(演劇集団)困民楽団(90年代)主宰。藝術交響楽団◎北辰旅団(2004年~)主宰、演劇人(作・演出)。現在、谷川雁研究会発起人。「小田実を読む」発起人・委員(会報「りいどみい」編集責任)。沖縄発の季刊誌『脈』に折にふれて論考を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。