内容説明
神奈川県愛甲郡愛川町に残る「頼朝伝説」に注目して、関係資料を渉猟。「石橋山で破れた頼朝は、真鶴から船で安房へ逃れた」とする定説を覆す、大胆な仮説を展開する。
目次
第1章 遠く離れた村里での出来事(愛川町に残る頼朝伝説;頼朝‐八菅神社‐海老名季貞を結ぶ深い縁)
第2章 石橋山合戦の歪んだ鏡像『吾妻鏡』(石橋山の戦いを『吾妻鏡』で読む;『吾妻鏡』の歪み;『吾妻鏡』の不可解)
第3章 もう一つの記録『延慶本平家物語』(石橋山の戦いを三浦方の視線で見る;『延慶本』の不可解)
第4章 「愛川頼朝伝説」から『吾妻鏡』『延慶本平家物語』を読み解く(愛川八菅山ルートはなぜ封印されたのか;箱根権現の「下文」が頼朝を救った;甲斐源氏との接触の可能性;影武者を使った虚実一体の戦い;江島神社の由緒と頼朝・北条時政の関わり;安房に到着した異形な船の正体)
第5章 新たな逃走ルートを巡る推理(石橋山から箱根山までの逃走経路;箱根山から愛川までの道のり;愛川村人説話とカワラノギク;相模川を下り江ノ島、安房へ;頼朝の逃走経路と想定される日程;石橋山追想;相模川河口の橋と頼朝の死;頼朝を支援した村人たち)
著者等紹介
花上雅男[ハナウエマサオ]
昭和23年(1948年)、神奈川県愛甲郡愛川町生まれ。県立厚木高校卒。早稲田大学商学部卒。ナショナル宣伝研究所。株式会社日経リサーチ(旧マーケティング・オペレーションセンター)。現在、特定非営利活動法人愛・ふるさと理事。一般社団法人国際CCO(チーフ・コミュニケーション・オフィサー)交流研究所理事。株式会社日経リサーチ社友(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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