内容説明
いま、世界で何が起こっているのか?新たな蜂起へといざなう8年の記録。新自由主義の台頭、進行する差別と階級格差、さらなる帝国主義戦争の開始…。もはや後戻り不可能なまでに変貌する世界史的動向を、状況分析やインタビューなどの方法を駆使して定点観測。“政治哲学”不在のこの時代への叛逆の書。
目次
2015(「迫害」とは何だったのか―「ベルリンの壁」から「エヴロスの壁」へ;「レント資本主義」とは何か―ネット企業とその「小作人」 ほか)
2016(怒りはいかに政治的変革に転じられ得るか―スペイン総選挙、ポデーモス、市民連立;アンダークラスと「階級構成」―六八年、オペライズモ、ポストマルクス主義 ほか)
2017(琉球復国―日本における「国内植民地主義」;欧州統合とその危機―排外主義的「党」への道 ほか)
2018(ウォール・ストリートとラナ・プラザ―金融化、南北関係、ホブスン『帝国主義論』;C.L.R.ジェイムズとは誰か―絶対的先進性は相対的後進性に胚胎する ほか)
2019(ブラジルに誕生したのはいかなる政権か―立憲クーデタと軍事ファシズム;黄色いベスト運動とは何か―フランスにおける社会運動の歴史的転換 ほか)
2020(「社会」はいかに誕生したか―個人の「過失」から社会的「リスク」へ;民衆蜂起とポピュリズム―「反システム」の二つの体制 ほか)
2021(同性愛者解放運動と革命―ギー・オッカンゲム『ホモセクシュアルな欲望』;ナチズムとマネジメント―運動する生命体、「民族」から「企業」へ ほか)
2022(「労働力商品」から「生身の存在」へ―労働者の権利は労働運動が創出する;ベル・フックスとは誰か―革命闘争としてのフェミニズム ほか)
2023(バルセローナのミュニシパリズム―フェラーン・デ・バルガスへのインタヴュー;戦争か、革命か―新たな帝国主義戦争時代の到来 ほか)
著者等紹介
廣瀬純[ヒロセジュン]
1971年、東京都に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。パリ第三大学映画視聴覚研究科博士課程中退。現在、龍谷大学経営学部教授。専門は、映画論、現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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