内容説明
いま最も話題の哲学者と“世界”を読みとくジャム・セッション!金沢市の個性派書店「石引パブリック」好評を博した全11回の連続講座を、待望の書籍化。ついに完結。本巻には「エロス」「宗教」「戦争」「資本主義」の4テーマを収録し、議論はクライマックスへ。
目次
第8講 哲学とエロス―身体と欲望にどう向き合うか
第9講 宗教と哲学―救済は現代人にも必要か
第10講 戦争と哲学者―哲学は戦争を抑止できるか
第11講 資本主義は終わるのか
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
哲学者、金沢大学法学類教授。1963年、広島県呉市に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科地域文化専攻研究博士課程修了(学術博士)。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。難解な哲学書を分かりやすく読みとくことに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
42
全く売れていないこのシリーズ。なぜ売れていないか推測すると、タイトルから何が論じられているか分からないことに尽きる。第8章エロス、第9章宗教、第10章戦争、第11章資本主義と、章ごとにテーマ設定は明確だが、結論がある訳ではない。議論の方向がみえないので、哲学に興味があり、対応できる程度の知識が必要となる。著者の博識な議論の細部が拾えることに喜びを見出せないと読み続けられないだろう。尚、各章ごとに完全に独立しているので、本書だけを読んでも読解に全く支障はない。第8章では『アベラールとエロイーズ』と『新エロイ2022/11/05
Kooheysan
2
【再読】1.プラトンの『饗宴』からフロイト、フーコーなどを経由して考える「エロス」と哲学の関係。2.結局人間には「神」がいないと不安で立ちすくんでしまうのか。3.そもそも人間には暴力という本性があるとして、それは克服できるのか。4.貨幣を巡る資本主義の歴史。白版のテーマは以上4つ。少し哲学的なものに興味がある方がじっくり考えられる題材を提供してくれる本、と言ったところ。出てくる哲学者、作品が幅広いです。もっと特定、かつ最新のテーマに絞って、という場合は仲正先生の『現代哲学の論点』がおすすめです。2024/02/26
Kentaro.Y
0
★★★☆☆2022/06/04