世界浪曼派<br> ソヴィエト・ファンタスチカの歴史

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世界浪曼派
ソヴィエト・ファンタスチカの歴史

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  • サイズ A5変判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907986414
  • NDC分類 984
  • Cコード C0097

出版社内容情報

革命後のソ連文学史はファンタスチカ(SF+幻想文学)による権力闘争の歴史だった! 世界史を変える文学史、まさかの邦訳刊行。「 月の科学的・軍事的利用は、プロレタリア国家の今後の課題のひとつである」──スターリン

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革命後のソ連文学史は、ファンタスチカ(SF+幻想文学)による権力闘争の歴史だった! 粛清、雪どけ、そしてペレストロイカまで。本国ロシアでは社会学者や報道関係者が「事実」として引用した、教科書にぜったい載ってはならない反革命的メタメタフィクション、まさかの日本語版刊行! 

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・マヤコフスキーは文学グループ〈赤い月面人〉の同人だった。

・スターリンが愛した言葉は「月を制するものが全世界を制する」。

・ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィッチ』は月面開発の物語。

・1968 年の「プラハの春」はアポロ計画がきっかけで勃発した。

・『雨月物語』の上田秋成がソ連の「要注意人物」に認定される。

……そのほか、見てきたような〈世紀の発見〉を多数収録!



 

第1章 〈赤い月面人〉の離陸と墜落(1921年~1928年)



第2章 ソロフキのカタパルト(1929年~1932年)



第3章 「では同志ウェルズに発言願います……」(1933年~1936年)



第4章 内なる敵、外なる敵(1937年~1945年)



第5章 世界的優位をめぐるたたかいとその破滅的帰結(1945年~1953年)



第6章 霧の中より月出でて……(1954年~1968年)



第7章 ポケットからナイフを引き抜いた(1968年)



第8章 審理が始まる(1969年~1978年)



第9章 『ルナリウム』とその周辺(1979年~1984年)



第10章 エピローグ(1985年~1993年)



 

参考文献一覧



月への道半ばで、あるいはカーツ博士の馬のボリバル

 ――編者あとがき(ロマン・アルビトマン)



訳者解説(梅村博昭)



人名索引

ルスタム・カーツ[ルスタム カーツ]
ロシア共和国のファンタスチカ研究者。

梅村 博昭[ウメムラ ヒロアキ]
1961年、北海道に生まれる。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。専攻は、ミハイル・ブルガーコフ研究を中心とするロシア文学。
主な業績に、「月面の分割/北海道の分割――カッツ『ソヴィエト・ファンタスチカの歴史』におけるスターリニズムの地政学的無意識」(『近代ロシア文学における「移動の詩学」』所収、科学研究費補助金研究成果報告書、2014年)、「間テクスト性と偶察――ブルガーコフ『犬の心臓』をめぐって」(『文化研究と越境』北海道大学スラブ研究センター、2008年)などがある。

内容説明

革命後のソ連文学史は、ファンタスチカ(SF+幻想文学)による権力闘争の歴史だった―。粛清、雪どけ、そしてペレストロイカまで。本国ロシアでは社会学者や報道関係者が「事実」として引用した、教科書にぜったい載ってはならない反革命的メタメタフィクション、まさかの日本語版刊行!

著者等紹介

カーツ,ルスタム・スヴャトスラーヴォヴィチ[カーツ,ルスタムスヴャトスラーヴォヴィチ] [Кац,Рустам]
ロシア共和国のファンタスチカ研究者

アルビトマン,ロマン[アルビトマン,ロマン] [Arbitman,Roman]
ロシア共和国の作家、文芸批評家。1962年、サラトフに生まれる。サラトフ大学文学部卒業

梅村博昭[ウメムラヒロアキ]
1961年、北海道に生まれる。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。専攻は、ミハイル・ブルガーコフ研究を中心とするロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すけきよ

19
ソヴィエトのファンタスチカ(SF/幻想文学)の歴史は、政治や権力とともに歩んできた歴史だった。ソヴィエトによる月征服計画と、それをプロパガンダとして書いていくファンタスチカは互いに支え合う関係。ポツダム会談での月面統治の言葉や、アポロ計画が「プラハの春」のきっかけになったのは有名な話……って、知らんがなw ソ連SF史解説本のていをなしたメタフィクション。あとがき読むと、かなりウソの割合が多いらしいんだけど、残念ながら、ソ連史もファンタスチカもまるで明るくないんで、その面白みをほとんど感じることができず。2017/07/01

ヘラジカ

14
ソヴィエト文化に対する知識の乏しさから、前半で読んでも身にならないことがわかった為、大半は読み飛ばしてしまった。しかし、こんなニッチな書籍を販売しようと思った新興会社の共和国社には賛嘆の辞を述べたいと思う。まずもって魅力的な本には間違いないので、いずれじっくり腰を据えてインターネット等を利用しながら読み直したいと思います。(2017・41)2017/06/13

BLACK無糖好き

13
ソ連時代の文学史かと思い興味本位で読み始めた所、どうも胡散臭い。訳者解説を読んでようやく納得したが、まともな歴史書ではなく偽書との事だ。研究者が本書を真に受けて学術論文で取り上げたりした例もあったらしく、虚実入り乱れる何とも掴み所のない作品との印象。何が現実で、何が作り事かを見分けなくては本書の面白さは十分には味わえないそうだ。そう言った意味では罪作りな作品かもしれない。{歴史はどうとでも取れる偶然の一致に満ちている(p228)}。胡散臭い! しかし版元の共和国、独特な気になる出版社ではある。2017/08/24

スターライト

12
事前に本書がフィクションとの評判は聞いていたが、読んでも読んでもまるで本当の歴史が書かれているかのよう。取り上げられている作品の挿画だけでなく作者の顔写真もあるし、知っている(実在の)人名も出てくるし、読み終えた後もロシア・ソヴィエトのファンタスチカ(英米でいうSF)についてのノンフィクションなのではとの思いをぬぐい切れなかった。ところが一部史実を交えているとはいえ、作者の全くの想像物であること訳者解説で明かされ呆然。作中の邦訳作品や人名表記が正確さにかけるものの、レムの向こうを張る意欲は買いたい。2018/04/13

まさむね

10
ソヴィエト時代のSF・幻想文学が国家にもたらした影響とは……細部まで徹底した歴史書のフリをした、ほぼ完全に偽史という、読んでてもクラクラするような作品。スタニスワフ・レムの『完全な真空』『虚数』を想起させるが、それ以上に、ほんの少し前の歴史ですら、簡単に歪曲が可能であり、それを信じ込ませることも簡単なのだということを暗示しており、いろんな意味で空恐ろしい作品とも言える。2017/08/18

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