群島と大学―冷戦ガラパゴスを超えて

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群島と大学―冷戦ガラパゴスを超えて

  • 石原 俊【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 273p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907986346
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

冷戦終結を経てますます《ガラパゴス化》する日本社会の歴史的・空間的な克服を試みる、気鋭の社会学者による同時代論集。冷戦終結を経てグローバリズムや国家主義に包囲され、ますます《ガラパゴス》の様相を呈する国、日本。その歴史的・空間的なしわよせが集中するさまざな《現場》の精緻な分析を通して克服を試みる、「殺さない/殺されない」ための同時代論集。

はじめに





第1部 同時代史という現場──歴史の岐路としての現代日本



 1、一九九〇年代のインパクト──帝国・総力戦・冷戦の再審

 2、二〇〇〇年代のバックラッシュ──歴史認識の疲弊とレイシズムの台頭

 3、「二〇一一・三・一一」の衝撃──フクシマとイオウトウ、あるいは冷戦と核被害

 4、危機の二〇一〇年代──上昇するグローバリズムと国家主義

 5、〈冷戦ガラパゴス〉を超えて──殺さない/殺されないために





第2部 群島という現場──帝国・総力戦・冷戦の底辺から



 第1章 世界史のなかの小笠原群島



 1、小さな群島の大きな歴史経験

 2、帆船グローバリゼーションと移動民の自治 

 3、帝国の〈はけ口〉から農業入植地としての繁栄へ

 4、総力戦の〈捨て石〉へ

 5、冷戦の〈捨て石〉から世界自然遺産へ

 6、群島のグローバルヒストリーのために



 第2章 硫黄島、戦後零年



 1、「戦後七〇年」の帰郷

 2、そこに社会があった

 3、強制疎開、軍務動員、そして地上戦

 4、核基地化と長期難民化

 5、解除されない強制疎開





第3部 大学という現場──グローバリズムと国家主義の攻囲のなかで



 第1章 大学の自治の何を守るのか



 1、グローバリズムのなかの「私大生」

 2、国立大学の自治の破壊と知財生産企業化

 3、私立大学の自治への攻撃と就職予備校化

 4、「私大生」の自由とその消失

 5、総力戦・冷戦と大学の自治

 6、自由と自治の再構築にむけて



 第2章 満身創痍の大学と学問の自由の危機



 1、二〇一四年、政官財からの大学攻撃

 2、二〇一四年、極右・レイシストからの大学攻撃

 3、政官財からの大学攻撃の背景

 4、極右・レイシストからの大学攻撃の背景

 5、大学への国家主義的攻撃がもたらすもの

 6、何をなすべきか





第4部 書物という現場──歴史の岐路を読み解くために



 下野敏見『奄美諸島の民俗文化誌』

 高江洲昌哉『近代日本の地方統治と「島嶼」』

 田中隆一『満洲国と日本の帝国支配』

 石井知章+小林英夫+米谷匡史編著『一九三〇年代のアジア社会論』

 道場親信『抵抗の同時代史』

 荻野昌弘+島村恭則+難波功士編著『叢書 戦争が生みだす社会』

 サマンサ・パワー『集団人間破壊の時代』

 小熊英二『私たちはいまどこにいるのか』

 太田昌国『テレビに映らない世界を知る方法』

 駒井洋監修+小林真生編著『レイシズムと外国人嫌悪』

 前田朗編著『なぜ、いまヘイト・スピーチなのか』

 篠原雅武『全‐生活論』







石原 俊[イシハラ シュン]
明治学院大学社会学部教員。1974年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科(社会学専修)博士後期課程修了。博士(文学)。千葉大学などを経て現職。2015~16年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員。専門は、社会学・歴史社会学・島嶼社会論。
著書に、『近代日本と小笠原諸島――移動民の島々と帝国』(平凡社、2007年、第7回日本社会学会奨励賞受賞)、『殺すこと/殺されることへの感度――2009年からみる日本社会のゆくえ』(東信堂、2010年)、『〈群島〉の歴史社会学――小笠原諸島・硫黄島、日本・アメリカ、そして太平洋世界』(弘文堂、2013年)、『戦争社会学の構想――制度・体験・メディア』(共編、勉誠出版、2013年)などがある。

内容説明

冷戦終結を経てグローバリズムや国家主義に包囲され、ますます“ガラパゴス”の様相を呈する国、日本。その歴史的・空間的なしわよせが集中するさまざまな“現場”の精緻な分析を通して克服を試みる、「殺さない/殺されない」ための同時代論集。

目次

第1部 同時代史という現場―歴史の岐路としての現代日本(一九九〇年代のインパクト―帝国・総力戦・冷戦の再審;二〇〇〇年代のバックラッシュ―歴史認識の疲弊とレイシズムの台頭 ほか)
第2部 群島という現場―帝国・総力戦・冷戦の底辺から(世界史のなかの小笠原群島;硫黄島、戦後零年)
第3部 大学という現場―グローバリズムと国家主義の攻囲のなかで(大学の自治の何を守るのか;満身創痍の大学と学問の自由の危機)
第4部 書物という現場―歴史の岐路を読み解くために(下野敏見『奄美諸島の民俗文化誌』;高江洲昌哉『近代日本の地方統治と「島嶼」』 ほか)

著者等紹介

石原俊[イシハラシュン]
明治学院大学社会学部教員。1974年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科(社会学専修)博士後期課程修了。博士(文学)。千葉大学などを経て現職。2015~16年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員。専門は、社会学・歴史社会学・島嶼社会論。著書に、『近代日本と小笠原諸島―移動民の島々と帝国』(平凡社、2007年、第7回日本社会学会奨励賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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