境界の文学<br> タブッキをめぐる九つの断章

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境界の文学
タブッキをめぐる九つの断章

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784907986223
  • NDC分類 970.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

『インド夜想曲』『レクイエム』などで現代イタリア文学に圧倒的な足跡を刻んだアントニオ・タブッキ。かれの最良の理解者のひとりにして友、そして翻訳者でもある著者が描き出す、タブッキに寄り添って歩んだ《旅》のメモランダム。夢や虚構と現実のあわいを生きたタブッキの風景と記憶が、かずかずの断片のなかに浮かびあがる。

タブッキの短篇「元気で」、そして1997年に収録されたふたりの対談を付す。

出遭いと記憶から旅の書物へ



1、タブッキの風景を旅して

2、夢の痕跡、夢のほんとう──『夢のなかの夢』

3、ペソアからの航海

4、ピム港の女をめぐって



物語の水平線──インタビュー一九九七



5、時の認識と虚構をめぐって──『他人まかせの自伝』

6、時の感情を書くことをめぐって──『時は老いをいそぐ』



追憶の軌跡



7、 墓碑銘としての手紙──『いつも手遅れ』



元気で──『絵のある物語』より(アントニオ・タブッキ)



8、 夢うつつのはざまで──『レクイエム』から『イザベルに』へ

9、 眼のひと──タブッキ展によせて



旅のゆくえ──あとがきにかえて

タブッキ著作リスト

和田忠彦[ワダ タダヒコ]
1952年、長野市に生まれる。東京外国語大学教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専攻は、イタリア文学。
著書に、『ファシズム、そして』(水声社、2008)、『声、意味ではなく』(平凡社、2004)、『ヴェネツィア 水の夢』(筑摩書房、2000)がある。訳書に、アントニオ・タブッキ『イザベルに ある曼荼羅』(2015)、『いつも手遅れ』(2013)、『時は老いをいそぐ』(2012、以上河出書房新社)、『ウンベルト・エーコ 小説の森散策』(2013)、『カルヴィーノ アメリカ講義』(共訳、以上岩波文庫、2011)など多数がある。

内容説明

『インド夜想曲』『レクイエム』などで現代イタリア文学に圧倒的な足跡を刻んだアントニオ・タブッキ。かれの最良の理解者のひとりにして友、そして翻訳者でもある著者が描き出す、タブッキに寄り添って歩んだ“旅”のメモランダム。タブッキの短篇「元気で」、そして1997年に収録されたふたりの対談を付す。

目次

1 タブッキの風景を旅して
2 夢の痕跡、夢のほんとう―『夢のなかの夢』
3 ペソアからの航海
4 ピム港の女をめぐって
5 時の認識と虚構をめぐって―『他人まかせの自伝』
6 時の感情を書くことをめぐって―『時は老いをいそぐ』
7 墓碑銘としての手紙―『いつも手遅れ』
8 夢うつつのはざまで―『レクイエム』から『イザベルに』へ
9 眼のひと―タブッキ展によせて

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

26
カルヴィーノ、エーコ、タブッキをはじめとするイタリア近現代文学の翻訳者としてお馴染みの和田忠彦さんが、タブッキについて書かれたものをまとめた本を出されたと聞いて慌てて購入。タブッキファンの私には訳者解説や雑誌の特集などで既に目にしている文章も多かったが、未読だった1998年2月号の『すばる』に掲載されたというタブッキと著者の対談が非常に興味深かったし、これだけまとめてあれこれ読むと和田さんのタブッキへの熱い想いに改めて胸を打たれずにはいられなかった。 2017/02/06

ぞしま

14
タブッキの研究者であり日本語訳者でもある著者の断章群… これが批評でもなく研究でもなく、断章と付された意図は、タブッキの著作に触れて感銘を覚えたことがある人間ならば、推し量ることが出来るのではないか。それは(勘違いかもしれないが)私には深い作者の真摯なタブッキへの愛情/愛惜だと感ぜられた。なので、うらぶれた通勤列車ので何度も何度も落涙しそうになった…。 全てが読みどころではあったけど、個人的に最も響いたのは、(初読であった)二人の対談。そして話が須賀さんの事に及ぶと居ても立っても居られなくなってしまう。 2016/12/29

Tenouji

6
記憶と想像が出会う場所。私は、未だ、想像力の方に軸足を置きながら、もう少し踊っていたいのだけれど…N'夙川BOYS - プラネットマジック https://youtu.be/8OyGoNreQpk2017/06/16

かいこ

5
タブッキを読んでいく上での必読書だ。特に「物語の水平線」以降は何度でも読み返す価値がある。タブッキにおける夢、記憶、時間、物語、更には翻訳者とタブッキの対談を通じて浮かび上がるタブッキ自身の小説観について。 2018/05/23

イコ

4
私の中ではフェルナンド・ペソアで有名なダブッキなのだがインド夜想曲ぐらいしか読んでないのでもっと他のも読んでみる意欲が沸いた。序文?に書いてある、旅でたどり着く土地はどこでも、私たち自身のX線写真みたいなものだ。って文章が上手くて好き。2024/02/05

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