目次
第1章 狙われる女性患者たち(遺されたメールが教えてくれたもの;形式だけの職業倫理 ほか)
第2章 法も常識も通用しない精神科医(罪を認められない精神科医;次々と明らかになる実態 ほか)
第3章 人権侵害の歴史を振り返る(山口医師は突然変異ではない;強制不妊手術と隔離収容 ほか)
第4章 被害を防ぐために(防犯意識の重要性;死にたいのではなく生きたいから ほか)
著者等紹介
米田倫康[ヨネダノリヤス]
1978年生まれ。私立灘中・高、東京大学工学部卒。市民の人権擁護の会日本支部代表世話役。在学中より、精神医療現場で起きている人権侵害の問題に取り組み、メンタルヘルスの改善を目指す同会の活動に参加する。被害者や内部告発者らの声を拾い上げ、報道機関や行政機関、議員、警察、麻薬取締官等と共に、数多くの精神医療機関の不正の摘発に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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itokake
11
鹿児島県である精神科医が女性患者を性的に搾取し、女性は自殺。ヤフーニュースで見たときの衝撃を覚えている。このサイコパス医師は見境なくあちこちでやらかしていて、従業員女性も自殺している。複数を自殺に追い込んだ件では裁けないと著者は今までの経験から知っていて、診療報酬詐欺事件でまず有罪を勝ち取った。著者は「市民の人権擁護の会」の代表世話役。本では精神医療の闇を訴えていて、大切な活動だとは思うが設立者はあのサイエントロジー。精神科の多剤大量処方や拘束、病床数の圧倒的な多さは問題だけど、この団体だって(以下、略)2022/05/23
どら猫さとっち
7
2019年、鹿児島県に住むひとりの女性が自らの命を絶った。その原因は、かかりつけの精神科医のモラハラ的発言、また違法といえる処方の投薬にあった。しかも、他の患者にも同じことをしていた…。亡くなった女性が受けた被害と、遺族の悲しみと怒り、悪徳の精神科医の本性を描ききったルポ。彼女に死まで追い詰めた精神科医の悪行には、もはやサイコパスかと思うくらい、許しがたい。そして、どの医師が彼のような悪行を行っているとしたら…。被害に遭われるかもしれない人には、本書を読んで欲しい。2022/01/10
うさこ
6
これは、氷山の一角なのだろうなと思うとゾッとする。罪状が詐欺にしかならないのも。 ある医師が言うように、精神科と言うのはほんの一部を抜き不要な産物ではないかと改めて思った。2021/04/18
n75
6
23.職場関係のメルマガで偶々見て読みましたがなかなかな内容でした。実名医師を遺族が告発するために著者に相談し逮捕、裁判へつなげる経緯が書かれています。ここに書かれていることが事実なら(おそらく事実でしょうが)当該医師はほとんどサイコパスに違いないのですがそのような言及はネットで検索しても見つからない。あまつさえ起訴後も病院で医師として雇用されていたこともあるなど断じて信じがたいが、精神科医療の現場では露見していないだけでこのようなことが多発している可能性は十分考えられる。2020/02/20
イースト
2
小説ではないけれど。時々このような本も読みます。 このY医師は本当に許せません。ひどい、酷すぎる。 そしてご家族の無念を思うと何とも言葉になりません。どうか亡くなられたお二人の死が無駄になりませんように。これからの日本の精神保健福祉の改善がはかられることを願います。お二人の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。2020/03/30