内容説明
生き残るために、関ヶ原合戦で西軍と東軍に分かれた一族。江戸時代、美濃の山中に隠れ住んだ400年にわたる物語。敗者であるがゆえに、表には出ないように息を潜めながら、一族を率いている矜持を保ち、皆のためにその時々に果たすべき役割を務めてきた伊東家の歴史と、当主と家族の心情が、詳細にしかもとてもやさしい語り口で生き生きと描かれています。
目次
序章 奢る三位入道・伊東義祐(日向国頂点に立った伊東義祐 従三位 相伴衆;頂点に続くのは奈落の底へと続く急峻な下り坂;奈落の底 ほか)
敗者の歴史(岐阜の山中に身を潜めた一族;無念夢想を破る不安;忍びに襲われる祐利 ほか)
終章(伊東姓の復活と終末;飯地村 市政・伊東家の峠;現・伊東家の建築 ほか)
著者等紹介
伊東祐朔[イトウユウサク]
1939年大阪府に生まれる。1963年~2000年岐阜東高等学校教諭。1974年~1977年名古屋栄養短期大学(現・名古屋文理大学)生物学講師兼務。活動歴:岐阜県私立学校教職員組合連合書記長、同委員長、岐阜県自然環境保全連合執行部長代行、全国自然保護連合理事、長良川下流域生物相調査団事務局長等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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