海の上の建築革命―近代の相克が生んだ超技師(スーパーエンジニア)の未来都市“軍艦島”

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海の上の建築革命―近代の相克が生んだ超技師(スーパーエンジニア)の未来都市“軍艦島”

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784907902254
  • NDC分類 523.193
  • Cコード C1052

内容説明

日本最古の鉄筋コンクリートマンション「30号棟」を擁する世界遺産“軍艦島”はなぜ生まれたのか?近代三菱の鉱業・造船・土木・建築をリードしたエンジニアたちが、台風・疫病・労働問題といった課題に直面しながら、洋上の孤島を埋め尽くす高層建築群を生み出していくまでの知られざる歴史を描く。巨匠コルビュジエの提唱を10年も遡る大正初期に誕生した海の上のモダニズム建築の謎に迫る、もう一つの日本近代建築史。

目次

序 超技師たちの未来都市
第1章 近代の幕開けと長崎
第2章 高島炭坑と近代
第3章 明治の三菱と士魂の坑山師
第4章 エンジニア・アーキテクトの近代
第5章 端島から“軍艦島”へ―モダニズム建築都市への道のり
結び 三〇号棟を生んだ“矛盾”と“制約”

著者等紹介

中村享一[ナカムラキョウイチ]
1951年、長崎市飽之浦生まれ。建築家。芸術工学博士。「一宇一級建築士事務所」代表。1974年、長崎造船大学工学部建築学科卒業後、白石建設株式会社に入社。1982年、福岡市で独立し「中村建築設計室」設立。1987年、松植樹の環境保護活動「はかた夢松原の会」に発足委員として参画。1997年、九州建築塾(JIA日本建築家協会九州支部)を創設、実行委員長としてプロフェッションによる建築教育を開始。2000年、「旧長崎水族館保存再生問題」を機に、建築の臨終と再生を考える「建築再生デザイン会議」を招集し、副議長を務める。2011年、長崎市に拠点を移動。2013年、「旧長崎市公会堂」の保存再生を求め「長崎都市遺産研究会」を設立、市民運動を展開。2016年、九州大学大学院にて芸術工学博士の学位取得(「明治期三菱端島坑の形成過程に関する研究~端島から軍艦島へ」)。主な受賞歴に1991年:JIA日本建築家協会オープンデザインコンペ銅賞(「長崎の都市の再構築」)、1996年:UIA世界建築家連合バルセロナ大会公募論文「住居部門」最優秀、2003年:日本商環境設計家協会デザイン賞優秀賞(福砂屋松が枝店)、2004年:第5回JIA環境建築賞(「E7‐project」、現在シェアハウス一宇邨)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takao

3
ふむ2025/04/06

BlurMatsuo

0
世界遺産として知られる軍艦島、端島に大正5年、1916年に竣工した七階建てのコンクリート造アパート、通称30号棟。ル・コルビュジエが唱えた近代建築の五原則をその10年を先んじて遥か遠方の小さな絶海の孤島に建築した、その驚異の事実に希少な資料と証言から迫る。設計者は不明だが、すでに三菱の造船業、丸の内でのコンクリート建築で実践されていた技術と、当時の炭鉱の劣悪な住環境を改善し労働力を確保したい思惑が一致した偶然性に結論づけている。著者が建築家でもあることから、当時の技術的側面から検証していて面白かった。2023/06/21

taq

0
長崎、そして端島(軍艦島)が近代日本の縮図だということが分かる。知らないことばかりで、読んでから行けばよかったと後悔しきり。軍艦島ツアーに参加する人はぜひ読んで欲しいと思います。2023/02/16

2n2n

0
世界遺産にもなった軍艦島の建築群について。あの時代に、こんな小島に、時代を先取りするかのようなモダンな7階建て鉄筋コンクリート造マンション「30号棟」が生まれたのは何故か?その謎を追う。「軍艦島周囲に大量の石炭が埋蔵されていたと見られていた」「労働争議があり、労働者の住環境を改善せねばならなかった」「小さな島なので建設地は限られていた」「度重なる台風で今までの住宅はぶっ壊れた」「三菱には、丸ノ内の開発で、鉄筋コンクリート造建築のノウハウがあった」「低コストとするため、装飾を廃したデザインとした」(続く)2021/08/09

jackbdc

0
ワクワクしながら拝読した。軍艦島は美しいと思う。私にとって、古城と同じような感じである。建物を眺めると、昔の様子が脳内に浮かび上がってくる。人々のイキイキと暮らの情景が動き出す。それがイキイキしているほど、現在の様子が閑散としているほどギャップが大きい。その大きさが大きいほど魅力に惹きつけられる気がする。栄枯盛衰のギャップに直面すると、ひとまとまりな思考ではないのだけれど、日常生活の連続的なリズムの只中においては思い至らない気付きが湧き出てくる感じがしてたまらないのだ。本書の通読中に際しても同様であった。2020/10/17

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