ボクシングと大東亜―東洋選手権と戦後アジア外交

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ボクシングと大東亜―東洋選手権と戦後アジア外交

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784907902117
  • NDC分類 788.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

テレビ史上最高視聴率を誇る戦後ボクシング興行の陰には、フィリピンとの国交回復のドラマがあった。数多の証言と資料で描く昭和秘史テレビ史上最高視聴率96%!

鉄道王・小林一三の実弟にして「聖地」後楽園を率いた国粋主義者、

稀代のフィリピン人興行師と共に暗躍した裏社会の顔役、

キリスト者として平和の架け橋となった東洋王者、

メディア王・正力松太郎、そして昭和の妖怪・岸信介…

関係者の証言や資料をもとに、大戦中100万人以上が

犠牲となったフィリピンとの国交回復をめぐる葛藤と交流の軌跡を描く。

復興期の日本を熱狂させたボクシング興行に、

見果てぬアジアへの夢を託して集った

男達の実像に迫る、もうひとつの昭和史。

序 章 忘れられた栄光



第一章 「帝国」の危機とスポーツ

 一 ボクシングを通じた「東洋」の再編

 二 大日本帝国体制下の東亜競技大会、極東選手権大会

 三 大英帝国を「延命」したコモンウェルス・ゲームズ



第二章 日比関係はいかにして悪化したか?

 一 反日感情の源泉

 二 占領政策の失敗

 三 悪化する対日感情

 四 「大東亜」の死と再生



第三章 興行師たちの野望とアジア

 一 大東亜共栄圏なき時代の「東洋一」

 二 ロッペ・サリエル――アジアをつないだ希代の興行師

 三 瓦井孝房――周縁に生きる顔役



第四章 テレビ放送を支えた尊皇主義者

 一 テレビ時代の幕開け

 二 日本テレビの目論見

 三 田辺宗英――聖地・後楽園を率いた憂国の士

 四 勤皇・愛国主義の再生

 五 ライオン野口と愛国社――大統領に招かれた国粋主義者



第五章 岸外交における露払いとしての東洋チャンピオン・カーニバル

 一 東南アジアへの回帰

 二 岸外交、二つの課題

 三 外貨不足とカーニバルの開催



第六章 ボクサーにとっての東洋選手権

 一 越境したボクサーたちの思い

 二 金子繁治――ボクサーとして、キリスト者として

 三 矢尾板貞雄――忘却された「棄民」との邂逅

 四 勝又行雄――植民地文化の基層へ



第七章 戦後ボクシングと大衆ナショナリズムの変容

 一 科学技術と戦後日本

 二 白井義男――「日米の合作」によって生まれた日本初の世界王者

 三 アメリカの代理人としてのフィリピン

 四 「科学的ボクシング」への道

 五 沼田義明と藤猛――「国産」チャンピオンの誕生



終 章 「大東亜」の夢は実現したか?



年表

巻末資料 渡辺勇次郎遺稿「廿五年の回顧」

解説 渡辺勇次郎とその時代

乗松 優[ノリマツ スグル]
1977年、愛媛県松山市生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府修了。博士(比較社会文化) 現在、関東学院大学兼任講師。専攻:スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ(文化研究)

内容説明

鉄道王・小林一三の実弟にして「聖地」後楽園を率いた国粋主義者、稀代のフィリピン人興行師と共に暗躍した裏社会の顔役、キリスト者として平和の架け橋となった東洋王者、メディア王・正力松太郎、そして昭和の妖怪・岸信介…関係者の証言や資料をもとに、大戦中100万人以上が犠牲となったフィリピンとの国交回復をめぐる葛藤と交流の軌跡を描く。

目次

序章 忘れられた栄光
第1章 「帝国」の危機とスポーツ
第2章 日比関係はいかにして悪化したか
第3章 興行師たちの野望とアジア
第4章 テレビ放送を支えた尊皇主義者
第5章 岸外交における露払いとしての東洋チャンピオン・カーニバル
第6章 ボクサーにとっての東洋選手権
第7章 戦後ボクシングと大衆ナショナリズムの変容
終章「大東亜」の夢は実現したか

著者等紹介

乗松優[ノリマツスグル]
1977年、愛媛県松山市生まれ。九州大学大学院比較社会文化学府修了。博士(比較社会文化)。現在、関東学院大学兼任講師。専攻:スポーツ社会学、カルチュラル・スタディーズ(文化研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KF

12
今年の一冊目。幸先良し。 とても良く資料を集めている。歴史の語り方として分かりやすいし説得力がある。凄く苦労したのではないかと察する。好きなボクシング、だったとしてもあたった資料の量は膨大だったのではないだろうか。 昭和39年生まれの私にとって、拳闘=ボクシングは即ち世界選手権だった。既に大場、柴田、輪島らの時代だった。しかしその前に東洋という敗戦国の外側の世界に挑んだ歴史があり、結果として前後の日比外交の潤滑油の大役を果たした時代があった事を知る事が出来た。 昭和以前の拳闘は熱い!2018/01/10

千本通り

10
私がまだ子供のころは「東洋チャンピオン」の王座を競うボクシング中継があって、日本人同士か日本人とフィリピン人が戦っていた。当時は子供だったからわからなかったが、なぜ相手がフィリピン選手だったのかがこの本を読んでやっとわかった。実はこのボクシングを通じたフィリピンとの交流こそ、日比両国の関係を進展させた呼び水になったものだった。 2024/12/19

おおきなかぶ

4
近年は日本ボクシングの黄金時代と呼ばれて久しいが、この作品を読んで観戦(私は画面を通してですが)すると、色々と感じるものが出て来そうです。2022/05/08

SU

3
何気に一気読み。野口修さんの話もあって面白かった2017/06/30

Masayuki Shimura

2
[拳と政治と思惑と]ボクシングという横糸を通すことで,戦後の日本社会の今まで知らなかった側面がここまで明らかになるのかという点にまず驚き。東洋選手権という乗り物に様々な思惑が乗っかり,結果として非常にユニークなイベントになったことがよくわかります。スポーツと政治の関わりについて考えたい方にはぜひオススメの作品です。2017/03/22

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