内容説明
第一歌集。
目次
1(十姉妹;蔵の遊び;石の神様;わたくし雨;脱力系 ほか)
2(桜はさくら;会津野の旅;声を持たざり;冷えたひだまり;家族の食卓 ほか)
著者等紹介
梶黎子[カジレイコ]
1950年栃木県小山市生まれ。2001年より佐伯裕子氏のカルチャー講座を受講。2003年未来短歌会入会、佐伯裕子氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
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#短歌 「十姉妹」p.12 カルピスを飲めばのこれる膜酸(す)ゆくジフテリアにて死にしおとうと p.14転生をおさなき吾に信じよと祖母は湯船に夜ごと語りき 「わたくし雨」p.27 ゆるく生きゆるく死ぬのか酷暑の日わたくし雨の街に過りつ 「脱力系」p.20 獅子柚子をふたつに割りて湯に浮かべ脱力系の四肢を伸ばせり 「ゆずり葉」p.32 長病みの父の額は前線の懸かる空なり咳けば雨 p.33 犬の鼻すこし乾いている夕べ関東味のけんちん煮える p.35 丹那トンネル抜けゆく夢を見たという腹水の音まだ息やある 2018/12/03