感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうすけ
16
黒澤、小津と並ぶ世界的な映画監督・溝口健二。その右腕となった脚本家・依田義賢を取り上げた人とシナリオシリーズ。正直、溝口映画の良さは全くわからないで生きてきたけど、雨月物語や近松物語など、シナリオで読んだらめちゃくちゃ面白かった。不思議。本書の白眉はコッポラとの幻の共同企画の資料と、雨月物語のシナリオに対する溝口からのダメ出しの手紙。特に後者の毒舌っぷりと的確さはうなる。2021/10/03
ギルヲ
2
読んだのは「なにわ塾叢書 スクリーンに夢を託して 映画と時代と私 依田義賢」なんだけど、読書メーターに無かった。無い本もあるんですね。依田義賢氏は溝口健二との仕事で有名なシナリオライターです。私は『悪名』の話を知りたかったんだけど、触れられてなくてちょっとがっかりでした。昔の映画の現場の話自体は興味深いものでしたが。2018/07/05