内容説明
歴史が転換したとき、その立役者たちは陽明学から何を学んでいたのか。気鋭の経済学者が、佐藤一斎から三島由紀夫まで歴史に棹さした陽明学徒の考え方・行動をたどり、陽明学が持つ現代的な価値を解き明かす。
目次
日本的指導者の精神と陽明学
儒学の思想
中江藤樹の文武両道
熊沢蕃山の経世済民の学
佐藤一斎とエリート教育
大塩中斎の革命思想
石田梅岩の商人道
吉田松陰の維新思想
西郷隆盛と明治維新
明治以降の陽明学
「日本人の心」と陽明学
日本的指導者の精神としての陽明学
著者等紹介
吉田和男[ヨシダカズオ]
1948年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。大蔵省入省後、主計局主査などを務めた後、大阪大学助教授を経て、現在、京都大学大学院経済学研究科教授。21世紀日本フォーラム代表幹事。工学博士、経済学博士
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