現代女性作家読本<br> 長野まゆみ

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現代女性作家読本
長野まゆみ

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  • サイズ A5判/ページ数 138p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784907846749
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

23
長野まゆみ作品の書評集。名前や存在を間違えることへの存在の希薄性や両具有性の提示、厳しくも優しい兄という存在は実は自分自身でしかないという形を変えた内包的オイディプス、古典にも通じる過去形が使われることで現と夢を区別している文体などの分析は興味深かったです。しかし、白昼堂々シリーズの氷川がむくつけき男であることや「よろず春夏冬」収録の「空耳」が男色関連はないことなどの指摘は、私の認識と違っていて納得できないこともありました。2013/05/30

まゆら

13
長野まゆみ作品の評論集。自分の考えとは別の方向から考察されているものがあったり、へぇ~と新しい視点を与えられて、面白かった。全てに納得出来るものばかりではもちろんないけど、自分以外の他の人の読み解きは面白くて大好きな長野作品の評論を読めて良かった。『モードとしてのテクスト』がとてもグッと来た。中で長野さんは時代のモードを捉える感受性と自身の作品への冷静な批評眼を兼ね備えていると書かれていて、時代や状況を読んで進化し続ける長野さんを評価していて、そうなのよ長野さんは。って同感したり(笑)愉しく読みました。2016/12/04

みどり

8
図書館作家研究本。長野作品の主人公は、早熟な少女では成すことのできない。”恋も知らない少年”ではないとあの雰囲気は出せない。「少年アリス」は翼を失った大人が少年時代を回顧する物語なのではなく、私たちの中の少年性を蘇らせてくれる物語、らしい。2017/06/03

オシャレ泥棒

3
図書館 「螢星」は蛍の比喩ではなくそういう鉱石だと思う(『ことばのブリキ罐』に書いてあった気がする)。それとも鉱石という設定自体が現実の比喩ということか?「萌え」、百合彦の父の言葉、「やおい」の解釈には疑問。「天気図」は移り変わる人間関係図だろうか。長野さんは自分の親と同世代だが『コドモノクニ』は面白かった。『アリス』から『デパート』まで好きなので初期と今が全くの別物とは思わない(かなり変わってきてはいるが)。2012/10/12

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